建築士カトーのヒトリゴト

2007年3月アーカイブ

昨日、地鎮祭がありました。

これで、土地の神様が静かに見守ってくださり
安全に工事が最後まで出来ることでしょう。


地鎮祭.JPG
ところで、地鎮祭は何故行うのでしょう
今でも殆どのお宅で地鎮祭は行います。

地鎮祭は「とこしずめのまつり」といって
建築工事などを始める前に、地の神様を鎮め、
神を祀って工事の無事を祈る儀式です。

飯倉晴彦先生の著のよると、もともと平安時代は
陰陽師(おんみょうじ)と呼ばれる、吉凶や災難
などを占う呪術師が行っていました。

今のように神主さんが中心に行うようになったのは
明治以降に成ってからのことでだそうで、長い歴史
の中では最近のことのようです。

 私はこの5年間だけを取ってみても、地鎮祭を
行って頂いた方に、いろんな方がいました。
創価学会さんやお寺の和尚さん、野武士など

和尚さんは地面にシートを引き靴脱いで正座でした。
禅の修行の時のように、肩をパンパン叩かれました。

野武士さんの方はホラ貝をプォ~プォ~と吹き鳴らし
近所から注目を浴びて少しばかり恥ずかしかったこと
を覚えています。

いつの場合でも、やっぱり工事の安全を祈ってるのですね

うれしい出来事

 昨日、社長宛に半年前に引き渡したお施主さんから
「半年住んで、やっぱり本当に良い建物だと感じ
感謝している」という内容の、お礼の手紙を頂きました。

敷地面積21.7坪の狭い敷地に、45.9坪の3階建て重量鉄骨
住宅を設計と施工をしました。

「無駄の無い間取りと外観の風格は素晴らしいものが
あります」と手紙ではお褒め頂きました。

家づくりに携わる者として、本当にうれしいものです。

単純に無駄のない間取りということだけでなく
常日頃から、指導している
「時間が掛かっても、とことんお客様と打合せの時間を
持ち、出来るだけ提案し、出来るだけ知恵を付けさせる。
その先に、満足できる間取りが生み出される。」
という私の考え方。それが正しいんだと感じる出来事でした。


悲しい出来事

同じく昨日、図面が確認申請を出すばかりまで完成し、
お見積もりを提出してあったお客様から、お断りのお話し
がありました。提出した見積金額がご予算に合わず、
「他社に同じ内容で安く出来る業者さんがいるので」
という事でした。

私の部署では、本設計に入る前に、事前に本設計契約
というものを結んでいます。その後最終図面を作成しました。
その図面をおそらく内訳書を他社さんに渡したのだと
思われます。
(おそらくと言っておきます。)

しかも、設計契約しているにも係わらず、設計料の支払いも
拒否しています。

穿った見方をすると、始めから長期にわたり間取り
打合せを営業とさせておいて、最終図面を書かせる。
それの図面を元に安い業者を探す。
といった話だと思われます。

 20回にに及ぶ間取り打合せ、現地調査を、当然として
私達は毎回行ってます。
今では、他社さんではここまで行わないだろう
満足行くまで行う間取り打合せと
外観デザインの完成度が私達の特徴となってます。

私はいつもスタッフに誠意を全面的に出し、お客様が
喜んで頂けるような心温まる対応をするよう指導してます。
しかし、その当たりを利用する、まるで裏切られたような
感じの対応をされるお客様が時々いらっしゃいます。
悲しい事です。

このようなことが起きるのも、給食費を平気で払わないで
ラッキーと考えてしまう方が多くなった今の時代だと
言えばそれまでですが、めげずに厚い対応をしていきたいと
思います。

TV番組でも騙されるようなお人好しな人が、見る者に
癒しを感じさせ好感をもたれます。
騙されては困るけれど、ああいう人っていいなと思う
もでのは無いでしょうか。

私はいつもこの年になっても、
人生は正しい事を真っ直ぐに進みたい、
そして人から「いい人」と言われるような人になりたい
と思ってます。
気取らず、おごらず。
なかなか難しいですのですが、心構えは間違っていないと
考えています。

 昨日、能登半島沖を震源地にマグニチュード6.9の地震が
ありました。輪島市、七尾市で震度6強、氷見市で5弱
でした。

 日曜日の朝のゆったりと流れる空気の中、いつものTV
番組を見ていた私に画面に流れる字幕スパーが目に飛び込んで
来ました。それは大変な驚きでした。

 実は、私の家内の実家が能登半島の付け根にある
富山県氷見市なんです。

9:50には電話を入れてみましたが繋がりませんでした。

災害連絡用に電話回線を空けておくべきで、こういう時は
遠慮すべきと家内とも話し合いましたが、やっぱり身内の
安否が分からないという現実的な事態に直面すると
そうはいってられないものですね。(;_;)

 私達の住んでいる静岡県、ここにいつ来てもおかしくない
と言われている東海沖地震では(起きる前から名前が付いている
のも何ともおかしなものですが)、旧雄踏町から旧舞阪町、
旧豊岡村南部の袋井市と磐田市の隣接地域から旧浅羽町北部
にかけて、旧小笠町と旧大東町の接する地域、
岡部町南部に隣接する藤枝市と焼津市の隣接する地域、
静岡市の一部から清水港周辺、
韮山町の一部等々が震度7と静岡県では想定して
います。
http://www.e-quakes.pref.shizuoka.jp/data/higai/3a-shizen.htm

地震の規模はマグニチュード8
死者の数は5851人と県では想定しています。

日頃から緊急の連絡方法を家族で話し合っておくのは
必ず必要だと今回の事態で感じました。

ちなみに実家では、花瓶が割れたり、鏡が倒れて割れたりの
程度で済んだそうです。(^O^)

ここで住宅の耐震お話しをしておきたいと思います。

今の建築基準法で建てた家は木造でも、プレハブ住宅でも
大きな被害は出ないと言われております。

TVで「住宅メーカーが私達は阪神淡路大地震でも被害が
ありませんでした。」というCMを目にしたことがあるかと
思いますが、実は阪神でも、新潟でも新築の住宅は殆ど
被害が無かったと言われています。一部に出た被害は
構造の問題ではなく、施工の問題であると私は考えています。

私は「地震に強い家」を相談された時
「今の法律の上で建てられる住宅はどんな構造の家でも
大丈夫ですよ」と答えています。

「大地震が来たとき他の新築住宅が倒壊しても私の家は大丈夫
であってほしい」と思い、地震に強いをうたい文句にしている
住宅メーカーにこだわる方が多いのですが、その必要は無いと
私は答えます。

 私は、地震時に被害を最小限に抑えたいのなら、
コストが高いPC系住宅、鉄骨系住宅より
コストを押さえた木造住宅に免震装置を加えた免震住宅を
お勧めします。
前者の住宅と木造在来住宅とのコストの差額で免震装置は
付けられるのです。

大地震時前者でも家具は転倒しTVは2~3m飛んできます。
しかし、免震住宅であればそれもありません。
震度は半分になると言われてます。

また、家を造る時、地震に強い家を希望するならば
構造以前に間取り(家の形、被害の出にくい形)に
注意を払う事、
地盤調査結果を正しく判断された基礎下
(杭、地盤改良、柱状改良等)
の設計が大事である
と私は思ってます。

メーカーさんの話を過剰に反応せず、詳しい方の意見を
求める事をお勧めします。

 よく、この問題には直面します。そして頭を悩ませます。

まず第一に、家相学上とされる家をかんがえると
凹凸の無いシンプルな形となります。
すなわち、家相学上の言葉で言い直すと、張り欠けのない長方形
の家に利点があることになります。

 しかし、敷地が変形していてその形状に合わせたかったり、
デザインを優先した家にしたければ、家相学の考えとは離れ、
出っ張り引っ込みがあるプランに成りやすい。

 坪庭を作れば欠けに成ったり、
大きなお宅で光を沢山取り入れるために中心に中庭を設ければ、最悪の家相と成ってしまいます。

でも、廻りを見回して見てください。有名な歴史的建築物で
家相学上大問題である建物は沢山あるのでは無いでしょうか。

 第二にプランに時間を掛けてほぼ終了した頃、ご両親に指摘
されるんでしょうね。「やっぱり家相を加味してほしい」
と言われることがあります。
言われれば気になりますからね。

デザイン優先の、使い勝手優先のプランが全面的に変更されることが多々あります。

 第三に当初から家相を加味して設計したにも係わらず
プラン終了後、家相の先生に相談に行かれますと
必ず訂正を指摘されます。

家相は流派によって少しずつ考え方が違っていますし
家相の先生も何か指摘しないとお金が取れないという
現実的が問題のあるんでしょうね。

 いすれにしても、好くないと言われれば誰でも気になる物です。
少なくても良い気持ちには成りません。

 私は、家相学というのは水洗トイレもユニットバスも下水も
無い頃の、冬の断熱性よりも夏の風通しを設計に中心に考えてい
た昔の家を想定された学問だと思います。
全面的に全てを取り入れることも無いのではないかなって感じてます。
私達の現在の廻りの環境の変化を理解して、
ご自分の気持ちが納得できる、この程度でOKというところ
をご自分で決められることが一番大切なのではないかと思います。

まずは使いやすい、住む人に実利のある設計をお勧めします。

 初めまして
なかけんハウジング一級建築士事務所で、所長をしている
加藤政敏といいます。
 ホームページをリニューアルするにあたり、ブログを立ち上げ
もらいたいと言われまして、「どうしたものか」と考えましたが
こうして始めてみることにしました。

 基本的に私の話は、なかけんハウジングの営業に成らない
話が多くなるのではないかと思いますが、
「それでもいい」 と言われてますので
建築業界の話題
建築特に住宅に対する考え方
また、建築を離れ日々の個人的な話題を交えて、軽いタッチで
取り組んでみようかと思っています。
よろしくお願い致します。

 始めに自己紹介しなくてはいけませんね。
加藤政敏 49歳 A型 双子座
家内と娘二人と母親の5人家族です。

 父親が大工でその影響でこの道に進みました。
お酒のみの父親でしたが、普段の生活ぶりは誠実そのもので、
仕事ぶりも、生活感も今でも尊敬しています。
その父も21年前に他界しています。
私と建築との触れ合いはそんなことから物心付いたころから
あったのだと思います。

 小学生の頃には、大人達職人さんと同じ木でできた
大工道具箱をもらい、自分専用ののこぎり2本、
ノミ3本、カンナ、差し金、げんのう2ヶ、バール、ケビキ、
きり、墨壷、腰袋などが入っていました。

 庭に広げられた上棟前の材木に墨付けしたり、
ホゾ穴を機械で開けたり
(墨つけした位置に少し小さめに機械で穴をあけ
その後父親がノミで正確な大きさに仕上げいくんです。)
チョンナ掛けしたことありました。

私の住宅への思いの原点がここにあるのは確かで、
家を設計する時の考え方の原点もここにあるのだと思います。

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