建築士カトーのヒトリゴト

2007年4月アーカイブ

能登半島地震の原因(2)

2.壁の配置バランスが悪
かった

建物の道路面に面する側が全面開口で壁が全くない、
すなわち道路面側に筋交いが無い建物が全壊半壊している
場合が多かった。

壁量自信(筋交いの入った壁)が大変少なかったのですが
壁が家屋の裏手後方に集中し、壁の配置がバランスが悪い
とが、被害の大きな要素と成っていると思われました。

壁量のバランスが悪いということは偏心率が大きいと言うこ
とです。

建物の重さの中心を重心といい、堅さの中心を剛心といい
ます。
この、重心と剛心が離れていることを偏心しているといい
ます。

重心と剛心が一致していると偏心が0となります。

偏心距離を弾力半径で割った物が偏心率です。
(偏心率=偏心距離/弾力半径)

地震時、地震力が建物の加わった時、建物は剛心を中心と
し、重心が振り回されるように揺れます。
壁が建物後方に集中していると、(偏心率が大きい場合)
剛心が家の中心から建物後方へ偏ります。
重心が家のほぼ中心とすると、地震時に家の後方の剛心を
中心に重心側が振り子のように揺れます。
すなわち、表側の道路に面した側が振り子の先端になるの
で、通常よりもっと大きく揺れることになり、崩壊という
事態になります。
門前地区中心街 被害1.JPG
全面が大きく揺れねじれるように潰れた建物

建物はこの偏心率が大きな要素と成ってます。
建築基準法では偏心率は0.15以下にすべきであると
されています。
この規定も平成12年度の改正以降の話です。

3.劣化が激しいい建物に被害が集中

被害の原因の当然のことながら劣化を上げなければいけま
せん。

古い家はどうしても仕方ない問題でもあります。

暖かい地方に比べ、寒い地方により多く発生する壁内結露
による腐食。雨漏りなどによる腐食で外壁のモルタル壁が
落ちたり、漆喰壁が落ちている物件を見ました。
門前地区劣化1.JPG
門前地区の見かけた外壁が脱落した蔵、下地が朽ちている
のが確認出来る

また、倒壊建物の中に足回りが朽ちている物件も確認しま
した。
報告では、白蟻が被害の原因に成っている建物が意外と多
いと各大学の調査速報では一様に上がっています。

今日から能登半島地震の原因について語りたいと
思います。

ここの書くことは、「私が判断出来る範囲の事である」
ことを先に付け加えておきます。

正確に原因追及するには、住居者の了解を取りながら
被害物件を出来るだけ数多く内部調査する必要があります。

それには、一民間の建築士という立場ではなかなか難しく、
公の調査団の報告がこれから続々出てくると思われます。
そちらをご確認して頂き、私の短時間の考察と比較される
ことを望みます。

原因

1.壁量が少ない

耐震壁と呼ばれる壁がすくない。
いわゆる筋交いの入った壁が少なかった。
中でも、筋交いがX方向にも、Y方向にも無く
柱の細い建物は倒壊してしまっていた。

今回一番多い被害の原因だと思われます。

門前地区筋交い無.JPG
筋交いのある壁が見あたらないで倒壊してしまって
いる建物、柱も細い

穴水町 筋交い無.JPG
明らかにX方向にもY方向にも筋交いが無い建物

決定的に壁量が少なかった。

ただ、6寸柱程度以上の太い柱がで折れずに揺れで、力を
抜いて、踏ん張ったと思える家もあったと、専門家の報告が
ありました。

このような家では、柱が、土台からの引き抜かれる力が
壁量の多い建物に比べ小さくなる事が逆に幸いしている
と思われます。

ただ柱の大きさは通し柱、隅柱、出隅柱が120×120以上
その他の柱が105×105が一般的です。
(正確には建築基準法では瓦屋根の場合、階高×1/28以上
が1階の柱太さ)

そこで、今の基準では耐力壁が必要となります。

筋交いがバランス良く沢山入っている方が
水平抵抗力(耐震診断で言うD×Eです)が増します。

この量には最大値は無く、沢山入っているほど耐力壁
があることを示します。
多ければ多いほど、硬い建物となり、固有周期が短くなります。
(固有周期については、地盤の話で詳しくお話しします。)

まぁ、バランス良くある程度は筋交いが無いといけませんね。

耐震診断の経験から言いますと、昭和56年以前の建物は
殆どが壁量不足です。
また、昭和56年以降では、壁量が足りているけれども
バランスが悪くなっていることが多いように思います。

バランスについて次回お話しします。

輪島市内

門前地区から輪島市街地、朝市商店街方面を廻って
来ました。

こちらは海に近く液状化が心配されますが、
私にはその被害状況は目撃出来ませんでした。

商店街ではやはり道路面に面して、筋交いが全くない
全面開口の商店が全壊しており、隣家に寄りかかって
かろうじて倒壊を免れている建物を見ました。

また、外壁の老朽化によるものと思われる
外壁の落下被害の建物を見かけました。

輪島市内 被害1.JPG
右側の建物全面開口の被害建物、

しかし、この周辺は意外に落ち着いた住民の様子で
生活用品の店も、土産店も、何も無かったかのように
営業しており、大きな被害も外見上見られませんでした。

輪島市内 被害無1.JPG
被害を免れ非平穏を取り戻している商店街

これらが私の能登半島地震の視察状況報告です。


能登道路は以前通行止めで、下道を長い時間掛けて氷見市へ
戻りました。

私なりに、被害の内容を大きくまとめてみました。

被害のまとめ
1.筋交いが少なく、大きく傾き、半壊、全壊している。
2.壁がかたより、半壊、全壊している。
3.老朽化して、半壊、全壊している。
4.外壁のモルタル壁、土壁、漆喰が落ちている。
5.屋根瓦が落ちる、特に棟瓦の被害が目立つ。
6.全壊建物を見ると、柱が土台から抜けている。
  梁が柱から落ちている。
7.液状化が起きている。
8.被害が集中している地区がある。

以上が上げられます。
被害に遭われた方々は、本当にお気の毒に思います。

比較すると、穴水町は解体作業が門前地区比べずいぶん
進んでいるように見受けられました。


何も出来ずに、ただ写真を撮って廻っているのが
本当に心苦しく感じられました。
ただ、この後原因を述べていきます。
少しでも、今後耐震補強して頂ける建物が増えることを
望みます。
また、このブログでその気持ちになれれる
方が一人でも増え、今度来ると言われている
東海沖地震、東南海地震、南海時地震に備えて
頂ければと思うばかりです。

地震が起きて2週間経っているにもかかわらず、
全壊建物の多くは手つかずの状態で、
解体手配するにも、どうしたらいいのか、補助金は
どうなるのか、今後の生活基盤を造ることが先で
・・・・
大変だろうとお察し致します。

一輪車に損壊家具を乗せ、自宅から繰り返し運び出している
女性の方の顔を見たとき重苦しく気持ちに成るばかりでした。

がんばって頂きたいと、当たり前の言葉ですが
応援の言葉を贈ります。

次回からは、被害の原因について
なるべく想像出来る範囲で、私が分かる範囲で
詳しく話して行きたいと思います。

能登半島地震視察

輪島市門前地区

穴水町から、輪島市門前地区に入って多くの倒壊建物を
目にしました。
途中にその兆候が無く、いきなり被害地区に入った感じ
でした。
おそらく地盤の良い地区から、軟弱地域に急に入った
のだと思います。
地盤の影響は総評で詳しく説明いたします。

被害は、明らかに筋交い不足の建物と
築後相当年数建っている老朽化した建物に集中して
いました。
また、一部被害は屋根の被害が目立ちました。
さらには、至る所で液状化の影響と思えるマンホール
の浮き上がり現象が起きたようです。
幹線道路はすでに補修が終わってましたが、
路地では放置されたままのものありました。

門前地区中心街被害2.JPG
完全に倒壊した家

門前地区中心街被害5寄りかかり.JPG
全面が全て開口で隣家に寄りかかって倒壊が免れた家

門前地区中心街 被害1.JPG
全面に壁が無く壁のバランスが悪くねじれて倒壊した商店

門前地区中心街 筋交い無し.JPG
X方向ににもY方向にも筋交いが確認できない全壊家屋

門前地区中心街マンホール.JPG
液状化によるマンホールの浮き上がり被害

門前地区中心街 被害無し1.JPG
門前地区中心街 被害無2.JPG
上2枚は被害の無い住宅
昭和56年以降後の建物思われる建物は、屋根を含め
て被害が外見上みたらない。

倒壊家屋(全壊)が多い中、新しいといっても築20年程度
の建物は普通に残ってましたし、私がお話しを聞いた方も
普通の生活に戻っているとのことでした。

倒壊家屋を見ると何とも言えない気持ちになります。
死者が出なくて本当に良かったと思います。

私の経験ですと、倒壊家屋は耐震診断で0.5以下
おそらく0.4とか0.3とかの数値の家だと思われます。

倒壊建物を見て回ると、金物も殆ど見受けられないのが
現状でした。

「古いから補強のお金掛けてももったいないよ
地震がきたら潰れるの覚悟だよ」

と今まで何人もの人達に言われましたが、
まさに、そのような建物が倒壊してました。

このように、ペッシャンコの建物を目にして
果たして、潰れることを覚悟出来ると言えるでしょうか。

次回輪島市内の状況報告してから、
被害のまとめとその原因について、詳しくお話し
したいと思います。

(5)続く

能登半島地震視察

和倉温泉街から北へ海岸線に沿って北上すると、屋根に被害が
ある住宅が散見されるように成ってきました。

穴水町

穴水町の商店街に入って被害家屋がいきなり多数、
目に飛び込んできました。

穴水町中心街 被害1.JPG
立入禁止のテープが連続して張られています。

穴水町中心街 被害1.JPG
家の中に筋交いが殆ど確認出来ません

昔ながらの商店街は、間口3間(5.4m)くらいのお店が並び、
殆どの店が判で押したように開口全てがサッシ。
壁は全く無く、開放的な造りに成っていました。

そこに、被害が集中していました。
明らかに筋交い不足。または見る限り、筋交いが全くないお宅があるように
見えました。

現在の住宅は4寸柱が主流で法的には3.5寸以上と
決められています。
壁が無い昔の家は6寸くらいの柱で、壁の無いことをカバー
している造りが多いですが、カバー出来ないで被害を
出している感じがしました。

また、明らかに金物が不足していることも原因であると
思われました。

穴水町には3月25日当日から応急危険度判定士が入った
ように聞いています。
(私も阪神震災以前から持ってますが)
被害のあった家の危険度を見て回り、「調査済み」
「要危険」 「危険」と3段階に区分けしていきます。

これは基本的に、全壊、半壊という意味とは異なります。

危険」は
(建物の傾斜が1/20を越えるなど、倒壊の恐れがあり
立ち入るには危険)

要危険」は
(建物の傾斜が1/60以上1/20以下などで、必要な場合に限り
立ち入ることが可能。適切な補強ににより居住が可能
となる)

調査済み」は
(建物の傾斜が1/60未満など、特別な補強が無くても使用可)
という意味です。

たとえば、被害が少なくても、隣の家が倒れてきて
被害が大きくなりそこにいると危ない場合は
「危険」と判定されます。

下の写真のように張り紙がされます。

穴水町中心街調査済.JPG

穴水町中心街 要注意.JPG

穴水町中心街 要注意.JPG
このように各家に張り出されます。


穴水町中心街 残った商店街.JPG
被害が免れた家

被害を免れた家も数多くあります。
というより、もちろん免れた家の方が多いのです。

被害を出した家の原因、造りについての意見は
最終で述べたいと思います。

(4)に続く

能登半島地震視察

能登半島地震の被害は輪島市内で女性が倒れてきた石灯籠
で頭を強打して亡くなった他、負傷者279人、全壊家屋385棟、
半壊家屋3813棟を出しています。

発生時刻:2007年3月25日9:42
震源地:下記の地図参考にしてください
マグニチュード:6.9
震度:6強は石川県輪島市、七尾市、穴水町
各地の被害
輪島市:全壊343棟、半壊347棟、一部損壊1941棟
七尾市:全壊20棟、半壊13棟、一部損壊651棟
穴水町:全壊16棟、半壊23棟、一部損壊185棟

以下に能登半島の地図を付けてみました。
http://www.gsi.go.jp/BOUSAI/isikawa/taio/gaikyouzu.htm


4月7日実家の氷見市から北に七尾経由で和倉温泉
穴水町、輪島市門前地区、輪島市街と廻ることにしました。


七尾市
七尾市に入って、市街から郊外の住宅街と無秩序に
当てもなくさまよう感じで走ってみました。

震度6強と聞いていたのでどのくらいの被害かと思いながら
走っていたのですが、意外と七尾市は住宅の棟数の比率から
言うと被害が少ないようにみえました。
実際には20棟の全壊が報告されているわけで、事前に
被害地区を把握していなかった事を後悔しました。

七尾市郊外被害無風景.JPG
七尾市郊外風景


途中に神社を見つけ、石積みや鳥居に被害が無いか探し
ましたが、特に見あたりませんでした。
七尾市郊外神社.JPG
被害の無かった神社


七尾市を北に和倉温泉方面に向かいだしたところで
石材店を見つけました。
七尾市郊外 石材店.JPG
放置されたままの石材


余震が続くせいなのか、倒れた石材は放置されたままでした。
この後、穴水方面で2件の石材店を見ましたが、同じような
状況で、放置されたままに成ってました。

和倉温泉街

この後和倉温泉街に入って行きます。

この地区でちらほら屋根瓦に被害がある住宅を目にする
ように成ってきました。

和倉温泉周辺 被害1.JPG
屋根の棟瓦の被害の家


墓地も探して見ました。
一部に被害が確認出来ました。
和倉温泉周辺 被害墓.JPG
墓石の被害
しかし、一般的なお宅は多くは健全に建っているようでした。
和倉温泉周辺 被害無1.JPG
一般的な住宅


和倉温泉までは被害のあるお宅を探すこと事態が難しい
といってよい状況でした。

事前に被害の集中した場所を調べて行くべきでした。
ただ、本当に少ないと言えました

この後、穴水町輪島市門前地区に入ってみて驚く事に
成ります。


(3)に続く。

能登半島地震をこの週末に見に行ってきました。

家内の実家のベースに能登半島をタテに縦断してきました。
実家は富山県氷見市鞍骨地区
能登半島の首根っこの町です。

まずは実家について

氷見外観.JPG
実家の全景です。
氷見1.JPG
合掌造りの母屋です。慶応か文久の頃の築らしいです。

この地区は震度5弱ということで、近所で家屋に被害が
出たとういことは無いらしい。
周辺を見ても確かにそれらしいのもは見あたりませんでした

しかし、旧家が点在するこの地区では、どのお宅にも立派な
灯籠があるようで、被害というと灯籠が倒れたという
話になるそうでした。(母親談)

我が実家もいくつかある灯籠のうち、五重の塔のてっぺん部分
が見事、地面に着地してました。(かろうじて無傷)

脚立も持ち出し、ワイヤーブラシで掃除して
タイルメントで接着して来ました。
と簡単書きますが、20kgはあろうかというてっぺん部分。
肩に担いで、脚立に昇り2m程のてっぺんに据えるのは
そりゃ大変でした。
とても、我が社の安全課長には見せられない危なっかしさでした。(・_・|

しかし、実家の年取った両親は大喜びでした。
それと、家内も
静岡への帰りの車中で、家内の機嫌の良さそうな時に
思い切って
「下の子が大学出たら、大型二輪買って乗り回すぞー」
と言ってみた。(昔からの夢です)
「そんなお金どこにあるのよ」
と一喝却下と思いきや
「そんなオートバイどこに置くの?」
微妙ーなニアンスの違い。
「こりゃなんとか成りそうな(^O^)」家内の見えないところで右手で小さくガッツポーズしちゃいました。

無駄話が長くなりました。
本格的に記録写真中心に次回から
七尾地区、和倉地区、穴水町、門前地区、輪島市街と
お伝えしていきます。

次回(2)に続く

「総予算算出の話」

その1でローン金額の計算が出来たら「総予算」の
算出が出来ます。

さあ(^O^)、これから家づくりに掛けられる費用の算出
のお話しです。

家を建てる時、工務店に支払う金額の他に案外かかるものです。

ちょっとあげだしてみましょう。
工事が始まるときの地鎮祭費用(3万円程度)

工事が始まって上棟時の費用、もち投げなど地域によっては
避けられない行事だったりします。大工さんへのご祝儀も
払わないと(;_;)と考えたりで(20万円程度)

外構費用が(70万円から150万円で、規模によります)

カーテンに(40万円)エアコンに(40万円)
引越に(15万円)なんてどんどんかさみます。

銀行に支払うローン費用はばかになりません。

家が完成すると、登記して抵当権設定をしなければ
なりません。これにかかる費用はローン費用には入って
いません。
表示登記費用、保存登記費用、登録免許税
(15万円から20万円)

初年度の固定資産税も確保しておかなければいけません。

それに、家が新しく成れば、電化製品も一部新しく
したくなるものです。

これらを合算すると家そのものにかかる費用に+400万円
用意すべきだといつも私はお話しします。

ちょっと具体的に例を上げて見ましょう。
ローン金額+貯蓄+親からに支援=総予算

家に掛ける費用=総予算-400万円-土地の費用

さぁ、これであなたの家づくりに掛けられる金額が決まりました。これからがあなたの出発です。

(追伸)
建物の消費税5%と土地購入時の不動産手数料3%
を忘れないでおきましょうね。(;_;)

みなさん、マンション派で無い方は、一生に一度は家づくり
という大きなイベントに立ち向かうことがありますよね。
そんな時どうしたら良いか、大事なことを何回かに分けて
裏話交えてお話ししますね。

「ローン設定って案外知らないところで難しい」

まず、一番大切なことはやっぱり予算組です。
銀行さんが○○円貸して頂けるというので、安易に借りて
しまい、行き詰まり結局ローン破産というのも困りますよね。

ローンは支払う家族の総収入に見合った金額にすることが
大切です。

銀行が貸してくれる金額は目安です。
(銀行はご本人がほしいと言えば貸してくれます。
大丈夫?払いきれる?なんて忠告は
一切しません。当たり前ですが。)

私は考えてほしいのです。
自分達のこれからの死ぬまでの人生設計を。
(死ぬまでは大げさかな(^O^) )

家づくりの後
(竣工引越して新しい生活が始まってから)
どれくらいの費用が発生するか良く計算しましょう。

教育費はどんどん上がっていきます。
今現在でも、子供を自宅から出し、都会の私立大学に
通わせるといくら必要かご存じですか、都会の私立大学に
アパート借りて4年間通うと1200万円は必要です。
二つ離れた兄弟が通うと6年間で2400万円です。
(我が家で実証済み)
家1軒分です。

上の子が入学までに1000万円貯めて
400万円学費ローン組んで
でも、6年間に1000万円を住宅ローンと別に
払い込まないといけません。

上の子の最初の2年で250万円
二人が重なる2年間は500万円
下の子だけが通う2年間が250万円
という簡単な計算が出来ます。

これはもうサラリーマンのお父さん一人の
収入では無理です。

だとすれば、子供が大学に入学する前に、
1500万円は貯めておかないと(;_;)
「6年で500万円なら払えそう」
「でもそれまでに1500万円貯まるかしら」
なんて言う計算をご夫婦でしなければいけません。

ここでお話ししているのは、今後のための貯金
プラス、住宅ローンを組むという現実を考えないと
いけないということです。

お子さんが8歳とすると、あと十年しかありません。
毎年住宅ローンと生活費、日々の教育費などなど加え
プラス150万円/年だけ毎年、毎年貯める計算です。

「こりゃー、お母さんすぐに働かなくちゃ。
でもパートじゃ追いつかないよ。」
なんて会話聞こえて来そうです。

お話ししたのは私立の大学と一番条件が悪い場合の
例でしたが(我が家のことだ)
家から通える公立大学は偏差値高いし、
しかも大学の数の限られ、行きたい大学選べないし
専門学校にしてもらうか、
高校でて働いてもらうか

お父さんお母さんは、そんなこと小学校に上がる
時から考えないといけない
家を造るというこは、そういう事なんです。

(1)その2に続く

カレンダー

<   2007年4月   >
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

アーカイブ