能登半島地震視察
和倉温泉街から北へ海岸線に沿って北上すると、屋根に被害が
ある住宅が散見されるように成ってきました。
穴水町
穴水町の商店街に入って被害家屋がいきなり多数、
目に飛び込んできました。
立入禁止のテープが連続して張られています。
家の中に筋交いが殆ど確認出来ません
昔ながらの商店街は、間口3間(5.4m)くらいのお店が並び、
殆どの店が判で押したように開口全てがサッシ。
壁は全く無く、開放的な造りに成っていました。
そこに、被害が集中していました。
明らかに筋交い不足。または見る限り、筋交いが全くないお宅があるように
見えました。
現在の住宅は4寸柱が主流で法的には3.5寸以上と
決められています。
壁が無い昔の家は6寸くらいの柱で、壁の無いことをカバー
している造りが多いですが、カバー出来ないで被害を
出している感じがしました。
また、明らかに金物が不足していることも原因であると
思われました。
穴水町には3月25日当日から応急危険度判定士が入った
ように聞いています。
(私も阪神震災以前から持ってますが)
被害のあった家の危険度を見て回り、「調査済み」
「要危険」 「危険」と3段階に区分けしていきます。
これは基本的に、全壊、半壊という意味とは異なります。
「危険」は
(建物の傾斜が1/20を越えるなど、倒壊の恐れがあり
立ち入るには危険)
「要危険」は
(建物の傾斜が1/60以上1/20以下などで、必要な場合に限り
立ち入ることが可能。適切な補強ににより居住が可能
となる)
「調査済み」は
(建物の傾斜が1/60未満など、特別な補強が無くても使用可)
という意味です。
たとえば、被害が少なくても、隣の家が倒れてきて
被害が大きくなりそこにいると危ない場合は
「危険」と判定されます。
下の写真のように張り紙がされます。
このように各家に張り出されます。
被害が免れた家
被害を免れた家も数多くあります。
というより、もちろん免れた家の方が多いのです。
被害を出した家の原因、造りについての意見は
最終で述べたいと思います。
(4)に続く
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