能登半島地震視察
輪島市門前地区
穴水町から、輪島市門前地区に入って多くの倒壊建物を
目にしました。
途中にその兆候が無く、いきなり被害地区に入った感じ
でした。
おそらく地盤の良い地区から、軟弱地域に急に入った
のだと思います。
地盤の影響は総評で詳しく説明いたします。
被害は、明らかに筋交い不足の建物と
築後相当年数建っている老朽化した建物に集中して
いました。
また、一部被害は屋根の被害が目立ちました。
さらには、至る所で液状化の影響と思えるマンホール
の浮き上がり現象が起きたようです。
幹線道路はすでに補修が終わってましたが、
路地では放置されたままのものありました。
完全に倒壊した家
全面が全て開口で隣家に寄りかかって倒壊が免れた家
全面に壁が無く壁のバランスが悪くねじれて倒壊した商店
X方向ににもY方向にも筋交いが確認できない全壊家屋
液状化によるマンホールの浮き上がり被害
上2枚は被害の無い住宅
昭和56年以降後の建物思われる建物は、屋根を含め
て被害が外見上みたらない。
倒壊家屋(全壊)が多い中、新しいといっても築20年程度
の建物は普通に残ってましたし、私がお話しを聞いた方も
普通の生活に戻っているとのことでした。
倒壊家屋を見ると何とも言えない気持ちになります。
死者が出なくて本当に良かったと思います。
私の経験ですと、倒壊家屋は耐震診断で0.5以下
おそらく0.4とか0.3とかの数値の家だと思われます。
倒壊建物を見て回ると、金物も殆ど見受けられないのが
現状でした。
「古いから補強のお金掛けてももったいないよ
地震がきたら潰れるの覚悟だよ」
と今まで何人もの人達に言われましたが、
まさに、そのような建物が倒壊してました。
このように、ペッシャンコの建物を目にして
果たして、潰れることを覚悟出来ると言えるでしょうか。
次回輪島市内の状況報告してから、
被害のまとめとその原因について、詳しくお話し
したいと思います。
(5)続く
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