この土曜日、なかけんハウジングでは協力業者さんと勉強会で滋賀県五個荘に行ってきました。ボランティアの方がガイドとして付いていただき、静かな旧家の町並みをしっかり勉強することが出来ました。
みんなしっかり見学してますね。
旧家の町並みですね。
ところが、なんと私は今回欠席してしまいました。次回は必ずいきたいと思ってます。
「んーん、しっかし残念、もったいなかった」
で本題
今回は
木の割れと強度の関係の話
含水率について
http://katoublog.seesaa.net/article/41790699.html
でお話ししました通り、木は伐採後、どんどん乾燥を続けます。
乾燥が続き、繊維飽和点を超えると収縮という寸法変化が発生し始めます。
収縮すると言うことは、割れや、反りもこの時点で始まると言うことです。
前回最後にお話しした
http://katoublog.seesaa.net/article/42033380.html
「家を建てた最初の冬、天井裏でピシッと木が裂ける音がしてびっくりした」と言うのも、天井裏で、柱や梁が乾燥して収縮して裂けた音です。
昔は良くこんな話を聞いたものです。
さて、木が割れると強度が落ちるのでしょうか?
樹齢50年以下の木材は構造材に使う場合は「芯持ち材」を使います。
樹芯を含まず製材した角材「芯去り材」は割れにくく、節もなく、木目が美しい特徴を持ち、「芯持ち材」は腐りにくく強い事から、土台や柱に使用するのですが、木の収縮が一方向でないため、乾燥すると割れが生じます。
応力は 「応力」=E×「ひずみ」 で表され、木材に力を加えると一定のところまでひずみと応力は比例関係になります。ここでEは比例定数みたいな者です。このEがヤング係数と言われるものです。
木の強さはこのヤング係数で表されます。
静岡県林業技術センターでは、割れの入った柱、梁で
柱の圧縮強度試験
梁の曲げ強度試験
を行いパンフレットで公開しています。
これによると、国土交通省告示の柱の必要ヤング係数17.7KN/m㎡、梁の必要ヤング係数22.2KN/m㎡を全ての割れた木材がクリアしています。
割れがある柱や梁でも強度は大丈夫と言うことです。
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