補強計画の策定に対する補助【木造住宅補強計画策定事業】
実際にこの春私が行った診断した住宅のお話しをします。
このお宅は昭和49年の建築でした。
「耐震性が心配だから見てもらえないか」というお電話を頂きました。
ここで注意
私がたまたま診断資格があったから良かったのですが、ご依頼の方は誰でもできる(誰でも補助金申請できる)と頭から思って電話されていました。
診断には有資格者が必要と言うことを覚えておいてくださいね。
まず、浜松市役所建築住宅部建築行政課に 診断するので補助金をください の申請を行います。
個人では難しいので私が代行しまた。
この辺りは前回からお話し済みの事ですね。
後日、市から 「TOUKAI-0総合支援事業補助金の交付決定通知」 がお客様のところに届きます。
その後診断のための家屋内調査を行いました。事前に行ってしまうと補助金が降りませんので注意しましょう。
調査は、屋根裏、床下にまで及びます。
では実際に写真を見て見ましょう
・屋根裏の様子。小屋裏の小屋筋交いがありませんね。
・筋交いの端部が金物で止められていないのが確認できます。
・小屋束も釘で止められているだけですね。
・よく見ると、天井裏の断熱材もありませんが、壁の断熱材も入っていません。(天井裏・壁に断熱材がない家はこの時代には多いですね)
・床下に根がらみがありませんね。
・腐っているようなところは無いようです。
・床束に金物が使われていません。
・床土台に火打ち梁がありません。
小屋筋交いがありません
筋交いの端末に金物がありません
壁の断熱材がありません。
火打ち金物が入っているのが分かります
床下調査風景
床束に金物無い・床束に根がらみが無い状況
床下のコーナーに火打ち梁が無い様子
基礎鉄筋センサーでの確認
この調査の結果を持ち帰り、コンピューターに入力して耐震数値を割り出します。
次回は、この後の補強写真をお見せしましょう。
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