アイ・アム・レジェンド
ウィル・スミス主演アイ・アム・レジェンド
2012年地球上の66億人が絶滅してしまい、たった1人の生存者ロバート・ネビル(ウィル・スミス)だけが生き残る。
自分以外の生存者を捜しながら、人々は抗ガン剤として開発されたウィルスに感染して凶暴になり暗闇でしか生きられないダーク・シーカーズ(ゾンビ?)になってしまう。
自分以外の生存者を捜しながら、元の正常な人間に戻れる血清を模索し続ける。と簡単に言えばこんなお話。
2~3年ほど前に『ソウ』という映画を見ました。その後『ソウ2』、今年になって秋『ソウ3』となぜか続編まで出た映画です。この映画を思い出しました。
私はどんな映画を見ても、単純にいつも「映画っていいなぁ」と楽しい気分で帰るものですが、この『ソウ』を見たときばかりは、見たこと自体に後悔を覚えました。
私は“グロイ”映画は嫌いです。
このような映画を作る映画人が信じられません。
人として信じられません。
「閉じこめられ手錠を掛けられ、斧?がある、自分の手首を斧で切り落とせば助かる」なんて設定が許せない。
殺人を請け負う闇サイト人間、自殺を募る人間、そんな陰の部分しかまともに見られない人々を助長するような有害映画としか思えない作品。
売れれば何造ってもかまわないのかと思ってしまいます。
今回の『アイ・アム・レジェンド』はそこまで人としての正義をゆがめた映画ではありませんが、ゾンビが人を襲う凶暴性とその恐怖だけが強調された映画です。
最近やたら多いゾンビ映画ですが、単純恐怖映画でした。
バイオハザードⅢやインベーションでもゾンビが活躍してましたね。しかしこの2本と違い今回はストーリー性が無く、脚本が幼稚で気持ち悪いだけでした。
今年始めて見に行くんじゃなかったと後悔しました。
これから行こうかと考えていた人は是非やめておいた方がいいですよ。
各方面の評価も大変低いようです。
最近は、CGによる映像技術の進歩が映画をリアルにして面白くしているのですが、今回は映像に頼りすぎた感じもします。
荒れ果てたマンハッタンは本当にうまくできていましたが、ゾンビが襲ってくるだけのストーリー。
世界で一人きりと予告編では言ってましたが、結局何万人も生き残っており、地球は再生される・・・
最後にネビル博士は死んでしまう悲劇で終わる後味の悪さ。
何年も一人なのにガスも電気も水の来ていて(電気は自家発として)毎日お料理している。なんてことはどうでもいいやと言ってしまうくらい、ゾンビが怖いだけのグロイ映画でした。
『ソウ』 、や『バトルロワイヤル』など、映画がまたは映像が悪い影響を世の中に与え、善と悪を勘違いさせるような映画は許せないと言いたいくらい私は嫌いです。
今回の映画はそれらと同じ臭いのする映画でした。
そうでしたか、クズ映画だったんだ・・・。
いや、実は少し期待してたんです、人類が一人だけになったあとの展開がどんな脚本になっているんだろうって。凝った展開になるんだろうなって。
結局ゾンビですか(笑)。
見に行くの、やめときます。