外張り断熱工法と充填断熱工法
ご無沙汰していました。
新年から大変物件に追い掛けられて、うれしい悲鳴を上げています。
今月4件の契約を予定しており、その設計やら、見積やら、で計画のお客様の仕事も後回しに成ってしまっています。
このブログを見ていらっしゃる、私のお客様がいらっしゃいましたら遅れていることを公の席でお詫び致します。
申し訳ありません。蓮嶺廉
今年最初は年末からの続きで断熱のお話しです。
先日の内容に、身近で少し質問がありましたのでもう一度外張り断熱工法と充填断熱工法の内容を説明します。
充填断熱は柱や間柱のあいだの空間に断熱材を充填する形の断熱で、世界中の木造住宅で一般的に行われています。
壁は断熱材を詰め込んだ部分と柱などの木材部分で構成され断熱面の一部に木材を混ぜ込んだ構造となります。
木材は断熱材の約1/3のR値しかないので、断熱材部分に比べ木材部分の方が熱が逃げやすいことになります。
これを熱橋(ヒートブリッジ)と呼びます。
外張り断熱では、柱や間柱の壁空間は空洞にしたまま、柱の外側から断熱材を張ります。こうすると、断熱材が壁全面を覆うので、木材が混じらず断熱材の性能がそのまま期待できます。
外張り断熱工法の例
外張り断熱工法例.pdf
こうしてみると、外張り断熱工法の方が良いようにみえますが、R値が同じ断熱材(すなわち同じ厚さ、同じ熱伝導率の断熱材)を張った場合のことで、実際にはすこし違います。
新省エネルギー基準や
次世代省エネルギー基準では、
断熱材の種類はA-1、A-2、B、C、D、E、Fと分けられています。
日本の地区はⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ地区と分けられています。
これ自体私はおかしいと思っているのですが、以前にもお話しした通り、雪が何センチも積もり、石川県、富山県、山梨県とここ浜松市が同じⅣ地区に入れられ、同等の設計しなければならないことがです。
この件については、また日を改めてお話しします。
断熱材はこの分類は熱伝導率の数値によって分けられています。
熱伝導率 分類
λ=0.052~0.051 A-1
λ=0.050~0.046 A-2
λ=0.045~0.041 B
λ=0.040~0.035 C
λ=0.034~0.029 D
λ=0.028~0.023 E
λ=0.022以下 F
となっています。
これらのこの分類比較を中心に外張り断熱工法と充填断熱工法では暖かさの比較はできないことをお話します。
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