間違った外張り断熱の考え
昨日は、日曜日でしたが、殆ど1日お仕事でした。(^○^)
おかげさまで、午前中1件契約を取り交わすことができました。
今月は4件か5件の契約ができそうな様子です。
忙しい状況が少しずつ実績に変わってきています。
さて前回、 「断熱性の優劣に関しては、充填断熱工法の方がいいとか、外張り断熱工法の方が優れているとかいうものではなく、断熱材の数値と厚さで判断すべきです。」
そして、 「施工性や後日のメンテ、そしてその費用に見合った仕様か良く検討してください。」と言うご説明をしました。
今日は、さらに話を進め、間違った断熱の考え方をお話しします。
外張り断熱工法には、気密施工がしやすいという別のメリットもあり、外張り断熱工法全部が否定されるものではないので注意してください。
ただし、最近外張り断熱工法の家を施工して、全館空調システム(気調システムといいます。1軒当たり150万円ほどするシステムです)を施工しない会社が沢山あります。
私にはこれこそが受注目当てだけの、外張り断熱工法の営業で、お客様の為になっていないと思っています。
悪く考えると、外張り断熱がさも充填断熱工法に比べ暖かいかのようにお客様に勘違いさせ、自社を売り込んでいるように思えます。
実際、私が接客したお客様で、「なかけんハウジングは外張りが標準じゃないんだ、私は暖かい家が欲しいので、それは問題です。」と行ってきた方が何人もいます。
「某浜松市内の会社がそう言っていました。」
「TVで大和ハウスが宣伝しています。」
等、そのような話はきりがありません。
外張り断熱工法の家は、気密を保ち、全館空調して、どこの部屋に行っても暖かい。夜起きてトイレに行っても、トイレの中もその道中の廊下もみなが暖かいから快適で過ごせると言うのが本来のあるべき施工の姿です。
寒い地方では(浜松市近辺ではあまり関係しませんが)冬の夜に寒い中トイレに起き、血管がキューと縮みます。お布団に戻り横に成った瞬間に血が勢いよく脳血管に流れ込み、縮まった脳の血管が破裂する脳梗塞が多く発生します。
事実、江戸、明治、大正時代はこの手の死亡例が本当に多かったようです。
このような事故を解消しようと考えられたのが、外張り断熱工法の高気密高断熱住宅の全館空調システムの住宅 なのです。
外張り断熱工法だけ採用して気調システムを採用しない家など、何のための外張り断熱の家か全く分かりません。
それどころか、この地方では、外張り断熱工法だけの家では、夏にかえってそうでない家より室温が下がらず、冷房負荷が高くなり、よけいにエネルギーがかかってしまうという報告が出ています。
しかも、気密が高く、常時換気システムを動かさないと一酸化炭素中毒事故を起こす危険が非常に高いです。
事実、高気密の家で完全に換気を止め、ダイニングでカセットコンロを使うだけで、一酸化炭素中毒事故を起こすと言われています。
さらに、市内には24時間換気を第3種換気システムにしている、もっと訳の話からない外張り断熱施工の会社があります。
これ以上の批判じみた話はちょっとマニアックなのでやめにしておきますね。
やぁ、ちょっと熱く成ってしまいました。
売れればいいという営業方針の会社がどうしても怒れるのです。
是非、間違った外張り断熱の考えに洗脳されないよう注意してください。
断熱に過剰に費用かけるより、ここ浜松地方では、またこの気温上昇の時代には、夏の暑さ対策に神経を使うべきです。
次回は、「遮熱に費用掛けることの方が、省エネ住宅になる」 ということついて今考えている事を話します。
コメントする