建築士カトーのヒトリゴト

断熱と結露(12)

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遮熱・省エネ住宅

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断熱に過剰に費用かけるより、ここ浜松地方では、またこの気温上昇の時代には、夏の暑さ対策に神経を使うべきです。

今日は、「遮熱に費用掛けることの方が、省エネ住宅になる」 という省エネ住宅ついて話します。

PDF気温データをみてください。
気温データ2.pdf

浜松市の気温は、この110年で
一日の平均気温の年間気温で1.5度
一日の最高気温の年間平均で1.0度
一日の最低気温の年間平均で1.9度
この37年の間で
年間最高気温の10年間の平均で1.2度
年間最低気温の10年間の平均で1.0度

いずれも、どれを取っても上昇しています。
当然この傾向はまだまだ続くと思われます。

昨年は1年間で1度も零下を記録していません。

これは浜松気象台が最低気温の記録を取りだした1961依頼初めての事です。過去に零下が1日もない年は1度も無かったのです。

このような、温暖の地浜松近郊で、このような温暖化傾向のなかでは、これからの家づくりは冬の断熱性能を神経使うより、夏の快適さを狙うことこそが、省エネ住宅になると私達は考えています。

では、どうしたら夏省エネに成るのでしょうか。

この1年間あらゆる方面から資料を集め、サンプルを取り寄せ検討してきました。

結果、今までの充填断熱工法を維持し、その上で、外周面に遮熱シートを施工することにしました。

この遮熱シートは国内での流通は未だ少なく、高価な価格で販売されています。各方面と折衝し、またその品物を検討してきた結果、アメリカの商社に直接折衝してある遮熱シートを国内販売価格の1/4で仕入れることができるようになりました。

この遮熱シートは空気層の両面にアルミシートを貼り合わせた厚み8mmのシートです。

このシートは輻射熱の97%をカットします。要するに反射してしまいます。
しかもR値も2.4㎡・K/Wの数値をだします。

メーカ実験では、夏の日中(35度)で室内外温度差、在来木造住宅で2.5度
このシートを屋根・外壁施工した家での内外温度差は6.5度にもなりました。
さらに高気密高断熱工法の住宅ではなんと1.0度の結果が出ています。
高気密高断熱住宅は冬暖かく、夏熱すぎる住宅という結果が出てます)
このシートは単に張るだけではなく、その施工方法にノウハウがあります。アメリカの商社からの技術者の指導で最近その仕様も決まりました。

この冬から、なかけんハウジングではオプションとして、 「遮熱によるの省エネ住宅仕様」を取り扱うことにしました。

詳しくは、加藤までお問い合わせください。

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