建築士カトーのヒトリゴト

母べえ

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富塚H邸引渡とその後「母べえ」

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今日は休日ですが、朝から富塚H邸の引渡が行われました。完成見学会も開かせて頂きお世話になったお宅です。

できもよく、喜んでいただき無事お引き渡しいたしました。

引渡風景

 H邸引渡 1.JPGH邸引渡 2.JPG
齋藤君が引渡の説明をしています。
クリナップさんがキッチンの説明をしています。


 

その後、急いでTOHOサンストリート浜北へ向かい『母べえ』を見てきました。

327619view001.jpg

とってもいい映画でした。


暖かく、優しい穏やかな映画です。こういう映画を多くの人に見ていただきたい。

人間の優しさ、家族に絆、戦争の悲惨さとその時代のある意味日本の間違った国政、その中で私達の親や祖父達は生き抜いて来ているのです。


このような映画を間違ってもつまらないといってはいけません。(私的にはとしておきます)

私達が今あるものこの時代を切り抜けてきた、父母祖父祖母達がいたからです。


彼らの苦しみを少しも感じない、彼らへのありがたさを少しも感じないという人が居るならば、私はその方々とはお話をすることはできません。老人を馬鹿にし、先祖を軽んじることはできません。そういうことを言っていると同じだからです。

この劇中に出てくる、下の子供野上照美は昭和15年に9歳の子供を演じています。

私の母親とほぼ同じ年齢です。父や母達が過ごした子供の頃の時代の話は、幼い頃よく聞かされました。

この映画に出てくる野上照美より私の母や父はもっと貧しい生活を送っていました。


貧しい生活の果てに、母は17歳の時、末の妹を出産し産後の日経ちが悪く母親を早くに亡くしています。まだ歩くこともできない末の妹を筆頭に3歳の妹、小学生の弟ら5人の弟妹の母親代わりとなった母。


2,3歳の頃父親に死に別れ、遠縁の年取った老婆に1人預けられ、厄介者扱いされながら老婆と2人暮らし続け、母親と暮らした経験の殆どない父。


当時はどの家庭も貧しかったのです。


私達は戦争中の先祖の苦労(貧しさと、自由の無かった時代)を知って、今を生きるべきなのです。

 

さてこの映画は山田洋次監督映画です。
毎回山田洋次監督作品と言うだけで楽しみになります。

「家族」というテーマは山田洋次監督がいつも求め、描いてきたテーマです。

それが描かれた映画です。


今回、吉永小百合演じる野上佳代が、どんな困難を目の前にしても常に子供達と喜怒哀楽を精一杯共にする愛情深い母親を演じます。


この作品は、吉永小百合が演じて、品と貫禄が映画を気高い作品に仕上げています。


現実には吉永小百合さんは今63歳です。
劇中の野上佳代は14歳と9歳の二人に娘の母親役を演じています。
どう考えてもても設定が40歳前、30台後半の年齢と思われます。


考えてみるとおかしいのですが、おかしく感じないのが吉永小百合さんの美しさと品です。すばらしい女優さんです。今更いう話でもありませんですが。
(^^)


今回も映画を見て感動しました。


映画って本当にいいですね。

 

感動しない人に、設計やデザインはできません。感受性豊かでない人に、人の感性が分からない人にできるわけありません。

カトー曰く、映画が嫌いな人に設計なんか任せられません。恐くて。
ちょっと大胆でしたか秊すいません。

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