警備会社のステッカー
元泥棒さんの事実談その5
泥棒さん曰く
『警備会社のステッカーを張っている家には何度か侵入したが、警備員につかまったことはない。金持ちをアピールしているようなものなので、避ける気持ちより、やる気をそそられた。
当時、よく目にしたのは、監視カメラや赤外線センサーだ。どこを監視しているかは見ればわかるし、裏手や2階には設置していないことが多かったので、避けて入ることは容易だった。
お宝を飾っている部屋に監視カメラやセンサーを取り付けている家が昔は多かった。
私はセンサーに触れて警報を鳴らしてしまったときは、盗みをやめて一目散に逃げ出すことにしている。だが、警報が鳴っても気にせず作業を続ける泥棒もなかにはいた。
塀の中で知り合った、外国人窃盗団のボスのKがそのタイプだった。
ホームセキュリティーが入っている家ばかりを狙い、機器はすべて壊してから逃げるなど、いろいろな手口をこのとき聞いた。
警備員が来る前に犯行を終えて立ち去る
Kは「ホームセキュリティーを入れている家のほうが、入れていない家より安心して犯行できる」と話していた。
警備会社に通報が届いてから警備員が駆けつけてくるまでの所要時間を、ほぼ予測できるからだ。事前の下調べでわざと警報を鳴らし、何分で到着するかを確かめていた。
Kたちは4人グループでいつも行動していた。1人は見張りとして車で待機し、3人が侵入する。センサーや防犯カメラにひっかかりにくくするため腰をかがめてゆっくり動き、機器を見つけたら壊すか持ち去る。電話線は切断する。ゴミ箱から機器を発見したこともあったという。
「機器を壊したら、警備会社が異常に気づいてすぐにやって来るのではないか」とKに尋ねたことがある。「到着するまでにどんなに早くても5分以上はかかるので、来る前に立ち去る」と教えてくれた。』
なるほどね。聯
警備掛けている家は金持ちに違いない。
警備員が来るまでの本の短時間で泥棒できるんですね。
今回特に勉強に成ったのは、今日の話も、先日の話でも出てました、「泥棒は必ず下見を何度かしている」ということです。入られる家は目を付けられた家ということです。
このシリーズで、元泥棒さんの話を参考に、防犯対策をみなさん考えましょう。
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