砂時計
縷縷縷縷縷
砂時計
原作は月刊「ベツコミ」で2003年5月号から3年2ヶ月の人気シリーズになった、芦原妃名子さんのコミックです。
この原作は、映画になる前に、昨年60話の長さで昼ドラで放送され話題を呼んでいます。
現在再放送で平日に毎日放送されています。我が家では予約録画でよる家族で毎日見ています。
たぶん今流れているTVドラマでは一番感動的な良い作品です。
そんなこんなで、映画に成ったらどんな感じだろうか心配しながら、劇場へ向かいました。
映画というと120分にまとめるには多くの部分を省略しなくてはいけません。そのため、そこがかえって原作がある作品では、原作そのもののファンには落胆をさせてしまうものです。
今回の作品は、さらに60話のTVドラマが先行しているので、制作側は難しかったと思います。
この、作品の監督:佐藤信介監督は脚本も自分で書き、見事にその辺を打ち破っています。
結論から言うと、結構良い作品に仕上がってました。
期待しないで、TVの延長上で見に行ったら、完成度の良いことに驚きました。
「フラガール」期待しないで見に行って、良くできていてびっくりしたことを思い出しました。
「少林少女」の本広克行監督がちょっとコケたの対して、佐藤信介監督には感心しました。
監督は脚本も自分で書かないといけないね。
幼い頃、そう中学生、高校生の頃は思い出しても恥ずかしくなるような、キュンとした恋が誰にもあったと思います。
実った恋も、失恋も、片思いも
青春初期の純粋な気持ちはこの年齢時誰にもありましたよね。
(もちろんカトーさんにもありました。
小5から中3までずっと恋していた幼なじみがいましたが、結局打ち明けらず、中学卒業後以来この年まで会っていません。
高校時代から大学生に掛けて3年間付き合った彼女がいました。
高校の先生で付き合っていることに知らない先生はいないほどの公認カップルでした。
19の春ボクから別れを言い出しました。
高校時代の同窓会をすると、今でも今の奥さんがこの時の彼女と思っているやつがいるんです。(^o^)
懐かしい酸っぱい思い出です。)
精神的に不安定な状態にもなって一時期躁鬱状態を経験した人もいるでしょう。
そんな全てが、懐かしい思い出です。
この映画は、是非10代の方には見てほしい。
10代に感じ取らないと、二度と感じられない感性ってものがあります。
キュンとなったり、酸っぱく成ったり、切なく成ったりは、この時期に経験しないと味わえないものです。
大きくなって経験すると、結婚と言う形で成就してしまいます。
成就しない過去の思い出に成ってしまう恋こそ、その後の自分を感性豊かにしてくれる一つ経験だと思いませんか。
物語は
14歳で恋愛し、2年付き合い一生一緒にいることを約束する。
約束するのに、しかしまだ幼く、相手の幸せを考えて離れてしまう。
10年後再会する。
お互いがまだ恋していると知る。
・・・・・
と書いちゃうと内容も簡単だね。
数年前の「冷静と情熱の間」みたいなストーリーが、10歳若い二人に流れます。
中学生、高校生時代を演じた杏役の夏帆さん大悟役の池松壮介亮くんが殆どの主演といった感じで、良く演じてました。
劇場には多くの中学生、高校生らしい子供達が沢山いましたが、途中
「シーン」と静まりかえった序盤の場面では、ポップコーンの食べる音があちこちでしていて、
話し声も聞こえて、
しかし、進むにつれて真剣に見出したのか
「えっここでもう泣くの」なんてシーンでもすすり泣きがし
「いい場面だなぁ」という所では、すすり泣きではなく嗚咽がもれ
場内の雰囲気を感じるだけでも、ニコっと微笑んでしてしまうカトーさんでした。
最後に、こういう映画を笑う人に、いい人はいません。
決して幼い子達の気持ちを笑ってはいけません。
この子らの感性が理解できないようでは、きっとデザインも設計も人のためにできるとは思えません。
ちなみに、砂時計
未来が過去になり
ひっくり返すと過去が未来になる。
すなわち、過去の二人にまた未来が来るわけです。
いいね。
コメントする