建築士カトーのヒトリゴト

相棒

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相棒-劇場版- 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン

  

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監督:和泉聖治

製作総指揮 :君和田正夫

出演:水谷豊、寺脇康文、木村佳乃、津川雅彦、岸辺一徳、本仮屋ユイカ、西田敏行、平幹二郎

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『踊る大捜査線』3作は屈託がなく、あぁ面白かったという作品で、娯楽映画として圧倒的な観客動員数(実写邦画興業収入歴代1位と5位)という結果を残し傑作と成っています。


『HERO』はとてもさわやかにすがすがしくいい気持ちになり良かったこれまた興業収入も成功を収めています。(実写邦画興業収入歴代7位)


これらフジテレビ作品を明らかに意識したテレビ朝日と東映の陣営の今回の作品に掛ける意気込みが感じました。


『踊る大捜査線』は娯楽作品として傑作であるが、映画作品として本編で訴えるのは盛り込まれていなかった。

『HERO』は人間として生き方を主題にして訴えるものを持って制作されているように感じたが、あくまで生き方という個人の個性のものを訴えている。

 

今回の『相棒』でテレビ朝日はもっと高尚な、これらの上を行く作品を狙ったのは明らかです。

 

アクション・スリル・謎解きなどの娯楽感で満足させることに終わらず、映画自身の中に訴えるものや問題提起をはっきり示し、テレビ朝日の姿勢をも現したかったものと思います。

 

忘れてはならない、あのバッシング。日本国民は一体どうしたんだろう?と悩んでしまった事件を思い出さずにはいられませんでした。

 

人間として1度の人生をどのように生きるか、人生観は大事な問題ですが、そのさらに上には、人としてどう正しく生きるか という命題があります。

 

数年前実際にこの国で起きた、一部の個人攻撃・批判が本当に正しかったか?

一部の報道に載せられ、個人的バッシングに走り中傷メール・電話・手紙が数のぼったことが、その後世間では反省もなく記憶から追いやられています。

 

本編で警察庁官房室長の岸部一徳が「人は物忘れをするが、忘れるということは人間のいいところでもあるんだよ」というような台詞があります。

まさに、忘れ去られた私達の過ち、国の過ちを大きな題材にしています。

 

実際にバッシングを受けた本人や家族たちの内面に迫るよりは、こうして犯人側の怒りと復讐を見せるだけで自己責任論に沸いた当時を顧みることができるのかもしれません。世論を誘導したマスコミの責任も感じてこのような題材にしたのかもしれません。個人的にあまりの左より報道のテレビ朝日は嫌いですが、今回は良くやったと思います。

 

映画本編は、杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)のコンビとか、サスペンスや推理の部分もそれなりに面白いけど、西田敏行のいい演技によって泣かされてしまいました。

 

東映は過去興業収入最高の『男達の大和』の興業収入実写歴代13位の50.9億円が最高額です。今回初日だけで、興業収入2.55億円を超え、『男達の大和』の初日興業収入の1.5倍のロケットスタートにスタッフが安堵しているとのニュースも入ってきています。


皆さんはどのように思い感じるか、是非ご自分で判断しに劇場へ足を運んで見てください。

 

追伸:今回ほぼ満員に近い中で見たのですが、映画館で「さきいか」を食べるのはやめましょう。聯イカ大好きのカトーさんですが、映画館 この臭いには閉口しました。蓮 (映画館では人のことを考えたマナーがあることをお忘れ無く)秊

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