中国四川省地震から東海沖地震について
その4
5月20日からつづく
さて地震本体の話に戻ります。
今回の中国四川省地震はマグニチュード7.8と発表されました。
ご存じの通りマグニチュードは地震にエネルギーを現すものですが、そのまま地震に揺れの大きさに成るわけではありません。
当然震源地が遠く離れたところにあったり、地中深くにあればエネルギーも減衰して到達してきます。しかし、このマグニチュードが大きれば遠くまでエネルギーを発散し、被害地区を広範囲に及ぼすことになります。
マグニチュード(M)は1増すとエネルギーが32倍になります。
M6とM8とは2違います。よってM6とM8では32倍×32倍=1024倍という莫大なエネルギーの差が出るということになります。
さらに簡単に言えば、M8クラスにエネルギーが地下に溜まっていてそれを放出させるには、「M7の地震が32回発生しないといけない」というとんでもない理屈になるのです。
さて、中国からこの国、日本に目を移してみましょう。
実は中国は地震大国とお話ししましたが、ご存じの通りこの国も地震大国です。
日本の過去の地震を調べてみました。
濃尾地震 M8.0 明治24年 死者7273人
岐阜、愛知、滋賀
庄内地震 M7.0 明治27年 死者726人
山形県
明治三陸地震 M8.5 明治29年 死者21,959人
岩手県中心に東北地方
関東大震災 M7.9 大正12年 死者不明者
10万5千人
北但馬地震 M6.8 大正14年 死者428人
兵庫県
北丹後地震 M7.3 昭和2年 死者2,925人
京都府
北伊豆地震 M7.3 昭和5年 死者272人
静岡県
昭和三陸地震 M8.1 昭和8年 死者2,925人
岩手県
鳥取地震 M7.2 昭和18年 死者1,083人
鳥取県
東南海地震 M7.9 昭和19年 死者1,223人
三重県
三河地震 M6.8 昭和20年 死者2,306人
三重県
南海地震 M8.0 昭和21年 死者1,330人
和歌山県
福井地震 M7.1 昭和23年 死者3,769人
福井県
日本海中部地震 M7.7 昭和58年 死者104人
秋田県
北海道南西地震 M7.8 平成5年
死者不明者230人 北海道
阪神淡路大地震 M7.3 平成7年 死者6,434人
新潟中越地震 M6.8 平成16年 死者68人
能登半島地震 M6.9 平成19年 死者1人
新潟中越沖地震 M6.8 平成19年 死者11人
日本でも過去に明治三陸地震のように2万人を超す死者を出した地震があったことが分かりました。ここ数十年東海地方、棟南海地方に大型地震が来ておらず、エネルギーの溜まっていることが想像できます。
色分けして気がつきました?
そうです。地震は一度来ると毎年のように地震が続くのです。
今年辺り、東海地方に大地震が来るのかもしれません。
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