『山のあなた徳市の恋』
縷縷縷縷
予告編から強調されていた画像の美しさは文句のいいようもない出来でした。
本当に美しかった。蒼〃とした森、透きとおる川の流れ、登場人物のマッチした衣装良さ、映像では本当に文句のない映画の出来でした。
俳優人の演技はだれもかれも安心して見ていられる演技でした。
草彅くんの小技の効いたというか考え抜いた演技や、マイコさんお大人の色気さの出し方、(毎回キレイな人を注目するカトーさんですが、今回はこの方今後注目の人ですよ)、加瀬亮さん(按摩師・福市役)、三浦友和さん(温泉宿の主人役)しっかりしていたと思います。
何となく気持ちの良い映画に仕上がっています。
さわやかにほのぼのと感じればいい映画なのかなと思いました。
『かもめ食堂』や『めがね』などの映画の部類です。
ストーリーは殆どありません。難しく何を訴えるの?、何に感動するの?、と「何かを要求しては駄目!」といいえばいいのでしょうか。こういう映画もあっていいのだと思います。
良いなーという人も多ければ、「全くお金の無駄使いしてしまった」とこき下ろす方もいるでしょう。人によって様々な評価のでる映画です。
ただ一つ心の豊かな人、穏やかの時間を持てる人、他人の心を探る思いやりのある人 に受ける映画だと思います。
こういう映画を人前で愚評しないほうがいいですよ。自分の悲しい部分を出すだけです。
何度も言いますがストーリー的に感動することはありません。
映画館であの大きなスクリーンで見るから気持ちよくなる映画であって、DVDで見ても駄目な映画でしょう。
こういう映画をみて、暖かく成りたいと思うのです。
こういう映画で心を洗わなかったらだめです。
なのに・・・
家内の隣にすわった老人、おそらく80歳近い70代後半のおばあさん。スーパーの袋にお菓子を入れてきたらしく、始まりからズーと袋のガサガサという音を立てっぱなし。
これには少し切れて、カトーさん 家内の席越しに「ちょっと靜にしてください」と思わず注意しました。
気が付かないといけない思い、わざわざ手を顔の前にかざし手を振って注意。
すると、全くの無視。
こちらをむくでもなく無視してその後も音を立て続ける態度でした。
家内曰く「私の何が悪いの?何故注意を受けて恥じかかせるの?この程度の音がなにさ、」と自分を正当化してヘタこび売りたくない感じの態度だったと。
どういう年齢の重ね方しているのでしょうか。
誰かがTVで言ってました。「70歳過ぎの年代の方の子供の頃の教育が、戦前教育でモラル教育に欠けているため、マナーに一番欠ける世代だと」
人がどう思うかを考えられない人は駄目です。
全くできない、そんな人はいませんが、ところがその気の使い方に「多い」「少ない」は存在します。
だれもが「私はそんな人間じゃない」と思うのですが、10人いれば、1番から10番までその気の使い方に差が出ているのです。
みなさん気を付けましょう。
お昼に自分だけお弁当を食べ出す人もいれば、そっとお茶を出して、「お昼ですよ、食事にしましょう。」心で話して来る人もいます。
仕事で注意すると、「えっ?そこまで聞いていません。」という人もいれば、「気が付かなくてすいません」という人もいます。
常に反省が先にでないと、優しい心には近づけないのではないでしょうか。
今日の老人は、反省の出来ない代表的な例です。
ちなみに横に50代半ばの息子さんらしい人が連れてきているようでしたが、その方が注意しないのもおかしいと感じました。
周辺の人が一様に顔をしかめているのに気が付かない訳がないですから。
人として正しく生きましょう。
特に私達は。
その心がなければ設計やコーディネイト、デザイン、現場の施工なんか頼めません。
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