松下電器産業電球形蛍光灯を倍増
本日、6月10日の静岡新聞朝刊によると、松下電機産業は9日地球温暖化対策の一環として、2012年までに白熱電球の製造、出荷を2007年比で約4割削減する方針を発表したという記事が出ていました。
白熱電球に関しては、甘利経済産業相が「今年4月2012年までに製造、販売を中止する方針」と発表していました。
すでに、業界2位の東芝ライテックが2010年をめどに製造中止を発表しています。
国内で首位の松下電器産業が縮小を決めたことで、代替えの動きが加速しそうだといっています。
松下は、消費電力が60形白熱球の5分の1で点灯までの時間も短くした電球形蛍光灯「パルックボールプレミア」を7月1日から発売すると同時に発表しました。
松下によると、白熱電球は2007年に約8100万個を製造出荷していたが2012年までに約4800万個に縮小、代わりに電球形蛍光灯を1500万個から2900万個に引き上げる。
この結果、家庭などで使われる白熱球の約7割が電球形蛍光灯に置き換わり、二酸化炭素(CO2)排出量が90万トン削減されると新聞では書いています。
一方、明るさを変化させる調光機能付き照明器具(蛍光灯では調光が難しい照明器具がまだ多い)、舞台照明の白熱球や代替え困難な小型の電球は、生産当面継続ともいっています。
5月24日、経済産業省が以下の事を言っています。
「CO2の排出問題に関して、家庭内に目を向けると、消費電力の約16%が照明器具によるもの。これを減らすには、電球形蛍光ランプへの切り替えが有効です。電球形蛍光ランプは、白熱電球に比べて消費電力が約5分の1と少なく、寿命も約6倍長持ちします。価格がネックになっているのですが、エネルギー消費量とトータルコストを考えると、電球形蛍光ランプの方が望ましいんです。」 オーストラリアやフランスなどでも、廃止の方針が打ち出されるなど、白熱電球から電球形蛍光ランプへの転換が、世界的に注目されています。 白熱球60Wは蛍光灯12Wと同等の明るさです。白熱球60Wの定価は180円、電球形蛍光ランプEFT12Wの定価は1800円で10倍します。価格的には購入時は高くなります。メーカーにとっては売上が上がり、好都合の方針であることが、各社が白熱灯製造廃止、削減を打ち出している裏も見え隠れします。
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