建築士カトーのヒトリゴト

2008年7月アーカイブ

今日はこの時間に自宅からです。

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今20:00少し前です。
今日は自宅からアップしています。


実は先ほどまで、掛川のお客様のお宅でお話をさせていただいていまして、直帰で家に帰ってきました。
19時30分を過ぎていましたが、家内と娘が二人して同じことを言うのです。


「お父さん、今日はどうしたの?どこか具合が悪くなったの?」聯殮


そうです。いつも22時、23時の帰宅が毎日なので、突然19時半なんかに帰ってくるから調子が悪くなって早く帰ってきたと思われたのです。蓮


少し働きすぎかと自分で思いました。仮に毎日19時に家に帰ってきたら、人生どれだけ仕事以外に好きなことができるでしょうか?


本もきっと沢山読めるでしょう。
DVDも沢山見られるでしょう。
寒太郎の散歩も毎日つきあえるでしょう。
帰りにお茶を1人で飲んで気分を変えて帰ってくる時間も取れるでしょう。


しかし、たぶん家でまた間取り考えていると思います。輦怜怜


輦というのは、貧乏性の悲しい性格だなと自分を嘆く。


でもいつでも設計のこと仕事の考えているのも好きな仕事しているからだとも言えます。
ならば、秊囹のほうが正解かもしれません。
きっとそっちでしょう。


最近特にこだわりの家造りに興味が湧いています。


そんなお宅に今日は行ってきました。


掛川で開業されているお医者様のご自宅の設計です。
面白く成りそうです。
今回も一生懸命がんばります。


西焼津へ

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今日は、遠州地方一部大荒れの天候のようでしたね。


中村建設の社員宅でも屋根瓦が飛んだ被害が出ました。早速私のところに修理の依頼がありました。明日修理します。


積乱雲から真っ直ぐ落ちてくる冷えた空気が突風を巻き起こしているとかTVで言ってました。


さて、カトーさん2年前に一度設計した物件が再度復活しそうで、今日浜松から焼津市役所へいろいろ調べに行ってきました。


物件は詳しくは言えませんが、西焼津駅周辺に建つ物件です。


市役所では、土木課、都市計画課、建築指導課、下水課と廻って建築条件の確認に廻ってきました。


焼津市役所の人はみなさん親切でした。
次の課まで案内してくださったり、担当者を連れてきてくださったりです。


驚いたのは着いてすぐのことでした。カウンター向かうと書類を出している間に職員が寄ってきて「何をお調べですか」と尋ねて来たことです。


浜○市役所ではどれもこれも経験がない事です。
私だけと言っておきます秊
浜○市役所も不親切とはいいませんよ。
焼津市役所の人がそれ以上にとっても親切だったと言っているだけです。


焼津市役所のみなさんご親切にありがとうございました。



HPリニューアル


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今日も本当に暑かったですね。


今日は大分県豊後大野市で39.0度を記録し、昨日の多治見市と並んで今年国内最高気温タイを観測したそうです。


温暖化はますます進むばかりです。


それでもカトーさん今日もエアコン入れずに過ごしました。


我が家は昼間エアコン入れることは殆どありません。


カトーさん、家は掛川市の田舎にあり、周辺の環境も都会とは違い、アスファルトの照り返しの熱風が吹くような環境にありません。

それでも暑いには違いありませんが。


今日は半日2階の書斎で、パソコンに向かって仕事をしていました。

今度新しく成る、なかけんハウジングのHP(ホームページ)に載る、作品集の中に登場する写真一枚一枚にキャプションを入れていました。


そうなのです。なかけんハウジングのHPが8月1日リニューアルオープンするのです。


時間が足りなくて、工事中が何カ所か当初は出ますが、何とかオープンに持ち込みました。


今回の見どころは、作品集が最近の竣工した家を中心に、家ごとに内観写真を10数枚載せて、その設計のポイント、いきさつを説明しているところです。

新しく家の建築を考えている方には参考になるかと思います。


もう一つに、工事現場レポートという窓を造りました。


工事担当者が毎週自分の工事の進捗状況をブログの形でのせ、皆さんに工事のがどのように進むかをリアルタイムで見ていただく窓です。


お客様の生の声の窓も造りました。


と言うわけで、あちこちに担当者がコメントやキャプションを入れる仕事がギリギリに迫ってきています。
毎日暑い夏、仕事の量も厚い毎日です。

ハプニング

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どうにも観るべき映画が夏休みは少なくなってしまいます。

子供対象に動員を図るためですが、大人の映画ファンには辛い夏休みに期間に入りました。

今日は、はずれそうだなと思いながらも、観るべき映画が無いのでこの映画を観に行ってきました。

監督がM・ナイト・シャマランというので少しは期待していました。

何と言っても、あの作品の監督さんです。

『サイン』『アンブレイカブル』『シックス・センス』『スチュアート』のヒット作品を出した監督です。

しかも『サイン』『アンブレイカブル』『シックス・センス』などは本当にどきどきしましたよね。

ブルース・ウィルの新しい一面も感じた作品でもありました。


しかし、今日は  アハハハハハ  

溝にはまった!!

しまった!!

って映画でした。


こういう日もありますね。


出演者のズーイー・デシャネルの演技にも?でした。


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岩手県北部地震


 
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今日の日本経済新聞の記事では、『岩手県沿岸北部を震源とする今回の地震で、政府の地震調査委員会は太平洋側から日本列島の下に潜り込む太平洋プレートの内部で発生したものと発表しました。

今回の地震はプレート内でも下層部分で発生している。このタイプの過去の地震では余震が少なく委員会では「余震が低調なのは深い場所で発生する地震に良く見られる傾向」と言っている。

また、今回の地震が0.2秒という短周期のゆれが際だっていたことも明らかにした。

阪神大震災で建物被害をもたらしたような周期1~2秒前後の揺れは少なく、建物被害が比較的少ないという今回の地震の特徴を裏付けた。』と書いています。

 

ここで周期と周波数

 

振り子の重りを手に持って左端から離したときを想像してみてください。
振り子が左端から右端へ行って、再び左端に戻ってくる時間を振動の周期といいます。
1秒間に同じ状態が繰り返される回数が振動数で、繰り返しの時間、
つまり周期が0・5秒であれば、振動数は2であり、2ヘルツという単位で呼びます。
また、この振動数のことを周波数とも呼んでいます

 地中を伝わる地震波は硬い地盤ほど速く伝わり、軟らかい地盤ほどその速度は遅くなります。

この遅いというのは、1周期の間に波の進む距離(波長)が短くなるということ。

ひとつの波長に含まれるエネルギーは土の種類によって変わることはないので、
硬い地盤から軟らかい地盤に到達した地震波は波長が短くなる分、
振幅が増大して、エネルギーを一定に保とうとします。

これが、軟弱地盤のよく揺れる理由なのです。
 今回の北上山脈は古い地盤が地表面に露出している、地盤の固い地方です。 地層の厚さが同じ場合、軟弱な地層ほど振動の周期は長くなり、
同じ軟弱な地層の場合では、層の厚さがあるほうが周期は長くなります。
 今回の北上地方は、阪神地方より地盤が固く、すなわち周期も短かったのだと思われます。 もう少し言うと、建物の周期は高いビルで3~5秒、木造住宅は0.1秒から0.5秒くらいで、耐震性の高い住宅の方が短く言い換えると新しい住宅は短く、古い住宅は長くなります。古い住宅ほど軟弱地盤の周期に近くなり、共振して被害が大きくなりがちです。 今回の地震は建物の周期と共振しにくく被害が少なかったといえます。  

本日未明に地震 

 
 

7月240026分ころ、岩手県沿岸北部の深さ約108kmで、M6.8(速報値)の地震がありました。

この地震により、岩手県洋野町(ひろのちょう)震度6強、青森県八戸市(はちのへし)、五戸町(ごのへまち)、階上町(はしかみちょう)、岩手県野田村(のだむら)で震度6弱を観測したほか、東北地方を中心に、北海道地方から近畿地方の一部にかけて震度5強~1を観測しました。

 

読売新聞によると、負傷者は、同日午後1時までのまとめで、7道県で計106人、産経新聞の16時前の報道では青森、岩手、宮城、秋田、山形、千葉各県と北海道で計131人にのぼったとのことです。

 

このうち26人が重傷となっているほか、岩手など3県で39棟が一部損壊したもようです。

 

マグニチュード6.8というと、

平成161023日の新潟中越地震のM6.8

平成19325日の能登半島地震のM6.9

平成19716日の新潟中越沖地震のM6.8

と同等のエネルギーを持つ地震です。

 

この近辺では昭和20年死者2,306人を出した三河地震がM6.8でした。

 

今回は深さが大変深い為、表面での震度は意外と小さくなりました。


やはり、一度ある程度の規模の地震が起きると、続くのですね。

日頃から、東海地震に備えましょう。
 
 

バットマン最新作新記録

  

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8月9日、日本で公開予定のアクション映画バットマン・ビギンズ』の続編となる最新作『ダークナイト』が米国で封切り週末3日間の興業収入で初登場1位となり興業収入の新記録を達成した。

 

これは、観に行かなくちゃね。

 

これまでの興業収入記録は『スパイダーマン3』で、3日間で1億5110万ドル、それを「ダークナイト」は1億5530万ドルを達成した。

 

すごい人気ですね。

 

悪役のジョーカー役を演じたヒース・レジャーは、2005年公開の『ブロークバック・マウンテン』アカデミー主演男優賞に26歳という異例の若さでノミネートされ、天才と称されていました。

 

実は、そのヒース・レジャーが今年1月自宅で死亡しているのです。

インフルエンザにかかっていた中、過剰に睡眠薬を摂取した急性薬物中毒による事故死だったらしい。


 
アメリカの多くのニュースサイトが、「この映画の中のジョーカー役の演技がすばらしく、彼の演技がアカデミー最優秀助演男優賞に値すると称賛している」と報道されています。

本当に助演男優賞取るかもしれません。

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ジョーカー       ヒース・レジャー


予告編を見るだけでも、すごい迫力の演技を感じてはいましたが、是非早く観たいものです。

今日も暑かったですね。

 


 聯  輦  蓮  聯  輦  蓮


今、今春東京に就職した下の娘が3連休で帰ってきています。久しぶりの里帰りで、買い物に付き合わされましたが、本当に暑い1日でした。

 

夕方は、親子4人で、庭でバーベキューを行いました。

久しぶりの家族団らんで、楽しい時間を過ごしました。

親に付き合ってくれる娘二人を見て、大人に成ったなあ感心しました。

 

さて、今日も暑かったですね。

 

気象庁によると、愛媛県大洲市でこの地点の観測史上最高の382度を記録、この夏全国で初めて38度を超えたということです。

 

岐阜県多治見市378度、京都市で374度、大阪府豊中市と愛知県愛西市で371度と、35度以上の猛暑日の所が多かったようです。

 

岐阜県多治見市と言えば、昨年8月1640.9度の日本最高気温を出したところです。

 

本当に温暖化が進んでいます。

 

今こそ夏の遮熱対策に本腰を入れるべきです。

 

ここ、静岡県では、高気密高断熱などのうたい文句に騙されてはいけません。

 

寒い地方と違った、住宅仕様を考えるべきです。

 

それが夏の暑さ対策です。

 

高気密高断熱を行うなら必ず、全館空調が必須です。

それをオプションにしている住宅会社が多きことに疑問を持ってください。

必ず必須です。
興味持つ言葉で客を呼び、誠実に家作りをしていません。

 

もう一つ、ここ静岡県西部地区で私は長く住宅の仕事をしていますが、改修工事で壁内結露による腐食を見たことがありません

同じことを、下請けの工務店の棟梁も言ってました。

 

この地区では、壁内結露は起こらない温暖な地方なのです。

 

旭ガラスの講習でも、浜松地区は、壁内結露対策で、壁内の室内側に防湿シートを貼る必要のない地区と言ってました。

 

地域に合った住宅の仕様を是非考えてください。

 

なかけんハウジングの『静岡の家』環境に配慮した省エネ住宅です。まだメーカーさんでも取り扱っていない省エネ対策のエコ・ハウスです。

 

暑い日はまだまだ続きます。

夏ばてに気を付けて夏を乗り切りましょう。

今日の庭


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今日も朝からで、暑かったですね。

今日は家でのんびりしています。

昼間の一番暑い時間に庭の草取りに1時間掛けまし


た。

汗をダラダラと流しながらの1時間でしたが、庭はキレ

イになりました。

今は夏本番の始まりに時期で、花にとっては厳しい季

節の始まりです。

夏にキレイに咲く花って案外少なく、夏用の花を用意す

るのも大変です。

今日の我が家の外門の花です。
7月19日 庭.JPG

一度精密耐震診断してみてはいかがでしょうか。


現在、なかけんハウジングでは、私がもっぱら木造の耐震診断判定の担当者として、現場の対象の住宅を調査し(調査は部員みんなに協力してもらっています)、作図して、コンピュータ入力して解析しています。

 


診断法の種類は

(1) 「誰でもできるわが家の耐震診断」 :一般ユーザー向け

(2) 「一般診断法」 :建築士および建築関係者向け

(3) 「精密診断法」 :建築士向け

とあります。

 

(1)   の「誰でもできるわが家の耐震診断」は、一般の人が自ら住まいの耐震性をチェックしたいといった場合の簡単な診断法を提供するとともに、耐震性に関わるキーポイントを啓発することを目的としています。

(2)   の「一般診断法」は耐震補強の必要性の判定を目的としています。

(3)   の「精密診断法」は補強の必要性が高いものについてより詳細な情報に基づき、補強の必要な最終的な診断を行うことを目的としています。診断する人はやや高度な建築に関する知識を、経験が必要であり、原則として建築士そ想定しています。

  

実際のところ、一般的に昨年までは、建築士会がExcelで作成した診断ソフトで診断した一般診断法というものでやってましたが、昨年春より精密診断法というもっと高度な解析で診断することを要求されています。

 

精密診断法には

①『保有体力診断法』

②『保有水平耐力計算による方法』

③『限界耐力計算による方法』

④『時刻歴応答による方法』

の四つの精密診断法があります。

 

私も、昨年春より、(3)の「精密診断法」の中の①の『保有体力診断法』によって診断しています。

専門知識がいる診断法で、かなり苦慮してはいます。

実はこんな話をするもの、昨日浜松市役所の建築住宅部建築行政課から電話が直接私に有り、コンピュータによって打ち出されたデータの内容について説明を求められました。

 

即答ができず、調べた結果を先ほど、浜松市の行政課担当者に電話で説明をして納得を戴いたところです。

 

柱接合部の耐力低減係数の説明でした。

 

実は、今まで説明してきた(3)の「精密診断法」は国土交通省住宅局建築指導課監修で財団法人日本建築防災協会発行の『木造住宅の耐震診断と補強方法』(改訂版)がすべての元になっています。


「コンピュータに打ち込んだら、こんなふうに結果が出ましたので、何故と聞かれても・・・・などという人が多いのですが、コンピュータは言い訳になりません」と最初に釘を刺されました。

 

結局、私なりに調べ、『木造住宅の耐震診断と補強方法』を再度読み直し、勉強しました。

結果は、 「柱接合部の耐力低減係数は『木造住宅の耐震診断と補強方法』によると、壁端柱の柱脚接合部の種類による耐力低減係数の表で欄外の注で「壁の基準耐力が1.0KN未満のものの低減係数は1.0とする」注意書きがあます。この壁基準耐力は開口低減係数を掛けるので1.0KN以下になりますので、1.0の低減係数に間違いはありません。」との答えました。

 

市の担当者も、「あそうかそうか」と納得してくれました。


簡単そうに答えましたが、本当は相当悩んで調べたんです。
 

みなさんのお宅も、一度精密耐震診断してみてはいかがでしょうか。

気楽に、ご相談ください。

 

追伸:

建築士の仕事というと、間取りを考えたり、デザインしたり、色決めたりが注目され、デザイン系、文系の仕事の用に見えますが、実は構造などの理論はもちろん、設計でもいつも電卓内ながらの理数系の仕事なんです。


なかけんハウジングの家造りの基本


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風の通る家造りの話をしてきました。

 

私の基本的な考え方に、

『ここ静岡県では静岡県に合った家造りがあるはずだ』という考えがあります。

 

1971年からの30年間の1月の平均気温は5.8
1971
年からの30年間の1月の最高気温の平均値は

10.1℃でした。

昨年1月の平均気温は7.4℃で1.6℃も高く、最高気温の平均値でなんと4.3℃も高かったのです。

1883年から15年間の1月の平均気温は4.6℃でこの最近の30年間の平均よりさらに1.2℃低かったのです。

明らかにどんどん温暖化が進んでします。

さて、地域で考えるとどうでしょうか。

札幌市1971年からの30年間の1月の平均気温-4.1℃で浜松より9.9℃も低い です。

最高気温となると札幌は浜松より1月は平均11℃も低い結果が出ています。

甲府市で同じく平均気温は浜松の1月より3.3℃低く名古屋市1.5℃低い結果が出ています。

浜松市地方がいかに暖かい地方かが分かります。

そこに住む私達にはこの地方にあった、建物の特徴があってもいいのでは無いでしょうか。

 

『ここ静岡県では、夏の暑さ対策こそが今では快適な住まいとなる設計のポイントになる』が静岡に合った家づくりそのものなのです。

 

その一番が、『風の通る家』そして『遮熱対策の家』なのです。

静岡県高気密高断熱はミスマッチです。

 

今まで話してきた、『風の通る家』の考え方を参考に家の設計されることをお薦めします。

新潟中越沖地震から今日で1年

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「新潟中越沖地震」から今日で1年が過ぎました。


この地震は、平成19年7月16日10時13分、新潟県上中越沖を震源に、マグニチュード6.8の地震が起きて今日で丁度1年になります。


もうすでに過去の出来事のように感じてはいなでしょうか。

それは、最近「岩手・宮城内陸地震」が起きたことも感じさせている原因でしょう。

 

今年5月22日の私のブログに、地震は一度来ると毎年のように地震が続くと書き込みましたが、それはまさに岩手・宮城内陸地震」を予告するかのようで自分でも驚きでした。

 

本当に、平成19年7月16日の「新潟中越沖地震」が起き、約1年して平成20年6月14日「岩手・宮城内陸地震」が起きたのです。

 

私が調べた地震の連鎖をもう一度整理してみました。


 
濃尾地震    M8.0  明治24年 死者7273人 
              岐阜、愛知、滋賀
庄内地震    M7.0  明治27年 死者726人 
                   山形県
明治三陸地震  M8.5  明治29年 死者21,959
            岩手県中心に東北地方

関東大震災   M7.9  大正12年 死者不明者                                                                                     105千人

北但馬地震   M
6.8  大正14年 死者428人 
                   兵庫県

北丹後地震   M7.3  昭和2年  死者2,925
                   京都府
北伊豆地震   M7.3  昭和5年  死者272人 
                   静岡県
昭和三陸地震  M8.1  昭和8年  死者2,925人 
                   岩手県

鳥取地震    M7.2  昭和18年 死者1,083人 
                   鳥取県
東南海地震   M7.9  昭和19年 死者1,223
                   三重県
三河地震    M6.8  昭和20年 死者2,306
                   三重県
南海地震    M8.0  昭和21年 死者1,330
                  和歌山県
福井地  M7.1  昭和23年 死者769
                   福井県

日本海中部地震 M7.7  昭和58年 死者104人 
                   秋田県

北海道南西地震 M7.8  平成5年 
          死者不明者230人 北海道
阪神淡路大地震 M7.3  平成7年  死者6,434

新潟中越地震  M6.8      
         平成
16年10月23日  死者68人 新潟県
能登半島地震  M6.9      
     平成
19年3月25日   死者1人石川県
新潟中越沖地震 M6.8      
     平成
19年7月16日   死者11人新潟県

そして
岩手・宮城内陸地震 M7.2     
     平成20年6月14日  死者13人
 
               行方不明10人

そろそろ本当に東海沖大地震が来るのではないでしょうか。
   

六会(むつあい)コンクリートJIS不適合生コンを出荷

 


 
神奈川県藤沢市の生コン会社、六会(むつあい)コンクリートが日本工業規格(JIS)に適合しない生コンを出荷していた問題が発覚。  

建築基準法第37条で、柱や梁などの構造上主要名部分と呼ばれる部分に用いるコンクリートは日本工業規格(JIS)に適合するか、大臣認定を受けたものと定められています。
ですが、今回の発覚した生コンクリートには使用が認められていない融解スラグ骨材を使用していました。
 

溶融スラグを使用した理由について、担当部長は「神奈川県産の山砂の吸水率が増大するなど、品質低下で頭を悩ませていた時期と重なった。
溶融スラグの吸水率は0.5%と小さく、昨年5月に実施した試験練りの結果も良好だったので、コンクリートの改善に役立つと考えた」「環境保全の一助になる。また、輸送費以外は無料でスラグの提供を受けられるため、多少のコストダウンに貢献できると考えた」などと説明しました。

製造コストはコンクリート1m3当たり100円程度安く、全体で1000万円強のコストダウンの効果があったといいます。 

六会コンクリートの担当部長は、元請けの建設会社が立ち会う試験練りの際に、溶融スラグを混入しなかったことも認めました。

 
現場では、生コンクリート強度試験として、テストピースを採取し、破壊試験で強度確認をしますが、その際には融解スラグ入り生コンを避けていたといいます。
JIS規格違反と知らなかったと言う割には、周到なやり方で悪質と言えます。
 

国土交通省は7月8日六会コンクリートが出荷した生コンの使用で建築基準法違反があったとしてJR大船駅前(横浜市栄区と鎌倉市の境)に建設中のマンション「 (仮称)大船駅前計画」(地上6階建て、RC造)と、藤沢市の「いすゞ自動車藤沢工場」で新築工事中の事務所棟(地上9階建て、S造)の2物件を公表しました。
 


07
11月から083月までに納入した工場1物件、マンション7物件で、コンクリート内部の膨張圧で表面部分がはがれる「ポップアウト現象」が発生していることを明らかにしました。


 
 JR大船駅前のマンションは、建築主が三井不動産レジデンシャル、設計・施工が三井住友建設。
横浜市建築企画課によると、73日に国交省建築指導課から調査依頼があり、施工者の三井住友建設に生コンの配合計画書などの書類の提出を求めて調査を進めた結果、溶融スラグ骨材が使われていたことが判明。建築基準法違反があったと判断し、77日に国交省に報告しました。

 
ポップアウト現象は、以下の住友セメントのレポートが分かりやすいです。
http://www.soc.co.jp/cement/gijutsu/pdf/repo02.pdf 
武蔵工業大学の学生論文らしきものにこんなものを見つけました。
http://c-pc8.civil.musashi-tech.ac.jp/RC/ciber/act/pdf/H14%20shuuronn/kasuya.pdf

本当に悪意がなかったのか、信じられません。
コンプライアンスの時代をどう考えているのでしょうか。

幸い、ここ遠州地区は天竜川という安定した砂と骨材の取れる、全国的に恵まれた地区なので、ここではこんな事は起きないとは思いますが、本当に信じられないことです。

  

新築の7割に太陽光発電

 

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福田首相は先頃発表した、低炭素社会の実現に向けた提言を発表しました。

その「福田ビジョン」の中で「新築住宅の7割以上に太陽光発電を設置する」という目標が掲げられました。


これを受けて、経済産業省は新エネルギーの促進に向けた新しい政策的な枠組みを示しました。


それによると、消費者が住宅用太陽光発電システムを設置する際の実負担を今後3-5年で半額にし、2020年までに設置住宅を今の10倍の320万戸に増やすと言うものです。

 

今までの日本の太陽光発電システム設置に対する国の補助金は、2001年に235億円を最高に2002年232億円、2003年105億円、2004年53億円、2005年26億円でついに打ち切られています。

 

1戸あたりの補助金で考えると、多かったのは1995年に1個あたり300万円、1996年から1998年あたりは1戸当たり200万円の補助金が出ていました。

現在出力3キロワット程度の住宅用システムは230万円しますが、これを3-5年後に半額程度に下げるという話です。

 

上記しました通り、同様の制度が1994-1995度にもありました。当初は出力1キロワットあたり90万円を補助していました。

 

技術の進歩の結果、太陽光発電システムは現在1993年比較で1/5に低下しています。2005年度に補助金を1キロワットあたり2万円に縮小し、すでに効果が薄いと判断し打ち切った経緯があります。

 

しかし、補助金をやめたら新規導入が激減してしまいました。

しかも、ここ2年は諸原材料価格の高騰で販売価格が少しずつ上昇を始めています。

このため、産業経済省は、普及率を上げるためにはこれまでにない抜本的な普及対策を取る必要があると判断しました。

 

そこで6月24日総合資源エネルギー調査会新エネルギー部会で緊急提言の発表となります。

 

提言では、補助金と税制の優遇などにより消費者の実質的な負担を今後3-5年で半減し、普及を促進していくというものです。

 

ところで、中村建設()では関連会社の東海防災()という会社で、京セラの代理店としてソラーを扱っています。

取扱の数の相当数にのぼっていますから、扱いも慣れたものです。

今後は、環境・エコの立場からこのような商品が注目される時代に成ってきます。


なんでも環境に優しい・エコロジーなのですが、実際は省エネ、もっというとハイコストではあるが、ランニングコストが低く、結果的にトータルコストが低減できる商品が売れてきます。


結果的に、環境・エコといいながらも「最終的には安くなる、得する」という商品が勝ち残るということだと思います。

  

人として正しいこと


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静岡新聞の7月11日金曜日の記事を朝読み、このことは必ずブログに書かなければいけないと思いました。

 

新聞の見出し

「障害者用駐車場   モラル頼み限界」

「迷惑利用県内やまず」

 

まさに、私が今年2月24日に書き込んだ内容です。

 

記事の内容は

公共施設や大型店舗などの駐車場にある障害者用スペースに、健常者が車を止めてしまうケースが後を絶たない。県内の福祉関係者からは「もはや人の思いやりだけに期待はできない」と行政や施設側に有効な対策を求める声が上がっている。

米国では、健常者が障害者用駐車スペースに駐車した場合、100ドル以上の罰金を科している州や市がある。

ある6月の日曜日。静岡市のあるスパーマーケットでは車いすのあるスペースに止めた車から小走りで店に向かう若い夫婦の姿が見られた。2時間で5台が駐車し、その全てが障害者マークをつけていない車だった。

と記事は書いています。

 

障害者用スペースは店に近いだけでなく、障害者が降りやすいように広さも確保されています。障害者の人は、車いすを出したり仕舞ったりするため、広さを必要とします。

障害者スペースが無いと降りられないこの人達は、遠くの駐車場でいいというわけにはいけません。あくまで近くで待つしかないのです。

 

長く入院した経験のある私は、嫌というほど健常者には分からない辛い思いをしている人達と長く接してきました。

家内はリュウマチという病気と闘っています。最近では4-500m歩くとくるぶしがパンパンに腫れてしまいます。スーパーの買い物袋も重たくて肘が痛く、長い距離は運べません。

 

無性に腹が立ちます。

 

雨が降っているから

ほんの一瞬だから

他の駐車スペースが空いていないから

そういって、止めたことはありませんか。

 

もちろん私は、一度もありません。

 

一度でも止めたことのある人、私の周りにはいないように祈ります。

このように新聞記事にまで成るくらい、モラルとして問題になっているこの行為。

行いながら、まさか「自分はちょっとだけだったから、問題になっている人達と違う」なんて自分に都合のいいこと思っていませんよね。

 

ときどき止めていながら、自分は「モラルある、やさしい人」。なんて自分を勘違いしている人いませんよね。

 

そんな人
今日からは、本当の「いい人」となってください。

人はみんな、「自分は常識人」、「自分は結構いい人」、「自分は結構まじめ」、「給食費払わないなんてひどい」、「モンスターペアレントなんて困った人いるんだね」、「家建てるのにクレーマーなんているんだ」、「なんで人だましてお金取るオレオレ詐欺なんかできるんだろうか」
そう思ってますよね。
でも、身障者駐車場に車止めたことあったりするんです。
なのに上のようなこと思ってるんです。

今日からは気を付けましょうね。

クライマーズ・ハイ


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「クライマーズ・ハイ」は85年夏、地元群馬の地方新聞社の社会部の記者として、あの一瞬で520名の命を奪った日航機事故に遭遇した作家、横山秀夫(半落ち)が自らの体験を元に書いたベストセラーの映画化です。

 

地元紙を舞台に社内の生々しい人間関係を描き出しています。

520名の命が新聞社のすぐ近くの現場で紙くずのようにバラバラにちぎれて散乱する大事故が起きる。
そこに入り呆然とする記者。

私は、映画を観ながら、23年の年月を越えて、まだ20代だったあの日のショックを、その衝撃の大きさを、スクリーンを通じて、鮮明に思い出しました。


事件が事件だけに、悲壮感を感じ、衝撃を感じ、硬直しながらリラックスもできずにスクリーンを真剣に見入っていました。


そして、サラリーマンの私にはどうしても、
仕事とは何か?
使命感で生きるか?
企業人として生きるか?
この映画の中で記者達がその狭間でもがき、ぶつかり合いという人間関係がとても他人事とは思えなく・・・・・・。


振り返れば、入社以来28年、常に自分に正直に、がむしゃらにまっすぐ生きて来たつもりだが、実はどうだっただろうか?

人の手本と成れるような生き方だっただろうか?

22歳で入社62歳で退職する社会人人生を40年間とすると、すでに3/4が過ぎてしまった。あとの1/4もがむしゃらのモチベーションを維持できるだろうか?


いつの間にか仕事に肩書きが付き、いつも「何があってもいい人でありたい」という信条が、今保てているだろうか?


堤真一演じる悠木が上司に怒鳴りながらぶつかる姿を見て、忘れてはいけないものを再度感じた。


ある意味でこんなに「自分の今を」、「自分の社会人としての今を」考えさせられた映画は最近無かった。

 

作品としては、俳優人の演技力の高さに感心しました。

原作:横山秀夫

監督:原田眞人(静岡県出身)

出演:堤真一、堺雅人(この人好きですね)
   遠藤憲一(この人良かったね)、田口トモロヲ
   山崎努


映画って本当にいいものです。

チーム『カトー』


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ただいま、夜の22時30分を過ぎたところです。

まだ、デスクでパソコンを打っています。

8月にはリニューアルオープンするホームページの打合せが長引いて、ブログのアップがこの時間になってしまいました。(>_<)

夕方17時過ぎからは、きらりタウンの鉄骨地下1階地上3階建て「どっしりくん」のY様との定例打合せを行っていました。

まだ、まだ打合せする内容がたくさんあって、肩の荷が下りるのはまだ相当先のことだと思いますが、毎回の打合せが楽しいので、助かっています。
本当に、今は仕事を楽しみながらできていることに、お客様にも、会社のも感謝しています。

Y様の打合せの後、20時から業者とアポを取っていましたが、こんな時間からの開始はやっぱり遅すぎますね。
今度は気をつけよう。

今回、ここ2週間で引渡の物件が相次ぎましたが、最後のライターさんのインタビューでは、どのお客様も、今のなかけんハウジングの仕事のスタイルを誉めてくださいました。

ここ1,2年かけてつくってきた営業から設計、工事、引渡までの対応システムがやっと身になってきました。

営業が渉外を行い
私が設計対応する
松下がキッチンコーディネイトする。
受注すると、工事が施工する。
山田がインテリア関係をコーディネイトする。

毎回、5人のチームを組んで、一人のお客様に応対する。
今、チームカトーが出来上がってきていると感じます。
そこをお誉めいただいていると思っています。
先日のK様も、「皆がバラバラでなく、上手に連携していることがエライと思った」との言葉もそこにあるのだと思います。

廻りのスタッフに感謝しています。秊
無理ばかりいつもやらせていますから(*^^*)

いつの間にか23時に成ってしまいます。
帰らないと、(-.-)Zzz・・・・
居眠り運転に気をつけて帰ります。

風通しのいい家は?

 

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では、次に風通しのいい家とは

間仕切りや壁を減らして障害物をできるだけ減らして風通しを重視します。


また、熱を上昇させて逃がす為に上下階のつながりがある設計にします。


建具は開きより、引き戸にすることで、開け放しをしたままでもドアが障害物になりません。
また、ドアに比べ引き戸は隙間相当面積が大きく風が抜ける効果が締めてあっても大きいのです。


次に入り口を出口の話です。


当たり前の話ですが、風が流れ込むには、入り口と出口が必要です。


入り口から入ってきた風は、障害物で分散します。風の流れも屋内で変わっていきます。


一つの入り口から入った風は二つ以上の窓から出て行くように設計します。

では、窓の位置は?


風が室内を隅まで流れ込むようにするには、窓の位置の計画が大事です。


風は移動距離が短いと、室内を一般的には真っ直ぐ流れたがります。
90°に垂直にはなかなか流れません。

手前と奥に設けると効果的です。
部屋のコーナーに二つ設けても、ショートカットして出て行ってしまいがちです。(部屋に窓が二つ無いより良いのですけどね)


しかし、風の移動距離を長く設ける程、うねって進め性質があります。
室内の空気を動かすという点で効果的です。


窓を上下に設けるのも効果があります。
暖まった空気は上昇しますからその性質も利用して、リビングの掃き出し窓から風を入れ、吹き抜けを通じて、対角線上の高窓から出る計画や、リビングの掃き出し窓から風を入れ階段を通じて
2階の窓へ向かわせ排出させるなど効果的です。

地窓なども有効です。足元を抜ける風は頭の当たりを吹く抜ける風より快適と人は感じます。


続く 

風の通る家2

 

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今日は七夕ですね。

といっても特に話題がないので、風の話の続きをします。  


風の抜ける家造りと遮熱の考え方が大切に成ってくることを前回お話ししました。

 

では実際、同様な対策があるのでしょうか。

 

先ず風の利用法


冬は主に北風が吹きますが、夏の風は南風です。南側に入り口となる窓を設けます。


しかし、風には「海陸風」というものもあります。これは海面より陸地の方が暖まりやすく冷えやすいことから生じる風です。


昼間に陸地の空気は暖まって上昇し、その下にできた隙間に向かって海から冷たくて重い空気が流れ込みます。これを「海風」といいます。

逆に夜間は陸地の方が海面より早く冷えるため、陸から海面へと吹く「陸風」が生じるのです。


海岸近くの家ではこの「海陸風」考えた風の通り道設計が重要になります。西に海がある。北に海があるなど、地区ごとに考えなければなりません。

 

そしてその風は、きっちり冷やして流入させることが必要です


コンクリートのバルコニーで熱気を持った風を入れ込んでもいたずらに部屋を暖めるだけです。


風は、庭や、深い庇、軒下がつくる日陰を通しきっちり冷やしてから家に招き込みます。

庭木や下草は日陰をつくるほか、葉の蒸散作用で周囲の温度を下げてくれます。この現象を「微気候」といいます。

自分で涼しさをつくることも大事です。

たとえば「打ち水」です。打ち水をするとまかれた水が蒸発するときに気化熱を奪い、暑さを和らげてくれます。


バルコニーには蓄熱される物は置かず、できれば屋上緑化製品を置くと効果が大きいです。これは下階への効果も大きいですね。

しかし、屋上緑化は重量がそれなりに発生するため、設計段階から加味しておく必要があります。最近ではコケの屋上緑化製品も出ています。重量が軽いこと、水やりの必要がないなどのメリットが大きく注目されています。

  続く

日本の家

  

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最新型のエアコンをもってしても、涼風に勝る心地よさは得られません。


家の中に、涼しい風を通すことの効果は大変大きい。


古来日本の家屋は、高温多湿のこの気候に対応するため、冬の寒さ対策より夏の暑さ対策に重点を置いた、家中に風を通す設計になっています。

 

床下は真っ直ぐ風が抜け、周辺に基礎の立上りもありません。ケンドンのような、立てルーバーのような格子が巡らされていて、それを外すと農機具や稲干し台の竹などをします倉庫代わりにもなっていました。

 

玄関は土間で、真っ直ぐ背戸(せど)に向かって風の通り道になっていたりします。

 

囲炉裏端から上がった煙は風と共に上昇し、天井の隙間を通って茅葺き屋根の間から抜け出ていきます。

 

居間は、風を各部屋の抜けさせるため、欄間ができました。

意匠を兼ねるため、透かし彫りなどが発達しました。

二条城のように37cmの一枚板でありがならの裏・表別の絵柄を掘る見事な物まであります。

 

元来日本の家屋は、夏の高温多湿対策に力を入れてきたのです。

そして今この温度上昇の時代には、夏風が通り、遮熱にも力を入れて、輻射熱をカットし、なおかつ冬暖かい家造りが、本当に家造りだといいたい。

 

高気密高断熱ばかりをうたい、コストの面から家中高気密にしながら、全館空調の提案を行わないハウスメーカーは大間違いです。


高気密高断熱住宅をうたいながら、「個別エアコンで空調はOKです」なんて会社やメーカーさんがいたら、それは家を売ることが目的で、家を建てることを目的としていない悪徳業者と私は思っています。
実は多いのです。


冬絶対重視の家造りならばそれもいいのですが、今の日本では夏対策がいい家造りの評価の原点です。


高気密高断熱にしながら、全館空調にはお金がかかると、個別エアコンですませてしまう。

納戸や、トイレ、廊下の突き当たりでは空気が止まり淀んでいます。熱くてたまりません。折角の高気密高断熱住宅なのに納戸のまで風が行きません。空調も行きません。湿気が溜まりカビが発生してしまうのです。


考えてみてください。


今新築の家で、寒くて仕方がない家がそうあるでしょうか。今まで子供の頃から住んでいた家が寒くて、そう勘違いしていませんか。ちょっと暖房を付ければ普通快適に過ごしているはずです。


しかし、今の家でも夏の厚さ対策をしていない、風の通り道設計していない家は、夏暑くていられません。昼間も夜も冷房を掛けっぱなしのお宅も多いのではないですか。


元来日本人は厚着をしたりして寒さには強いのですが、夏のうだるような暑さには対応しきれていません。裸になるにも限度もありますしね。

 

そこで、風の抜ける家造りと遮熱の考え方が大切に成ってくるのです。

続く

改正建築基準法施行から1年

 

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改正建築基準法施行から6月20日で丁度1年が過ぎました。


建築確認・検査の厳格化などにより、耐震偽装の再発防止を目指したが、国土交通省の各方面へ周知徹底の不足や、法律の細部の部分の検討不足のままの強行施行と、国土交通省の対応の悪さが原因で、業界に大きな打撃を与えた1年でした。

 

改正法が業界に与えた影響の大きさは一目瞭然だと、6月23日付け建通新聞では批判しています。


住宅の着工戸数は、前年度比で言うと、
2007年7月が▲23.4%
8月が▲43%
9月が▲44%
と信じられない数値を出しました。
今年4月に入っても▲8.7%を以前マイナスを続けています。

2007年度は全体で前年度比▲19.4%で40年ぶりに110万戸を割りました。

 

その影響で建設業者や不動産業者は仕事が減り、経営そのものを揺るがす事態になったのも確かなことです。


帝国データバンクの調べでは、改正建築基準法に絡む倒産が2007年10月からの8ヶ月間で81件発生し、負債総額は1174億円と報告しています。

 

建築関係者を取り巻く環境は深刻度を深めていると思います。


特に設計関係は、業務量が大幅に増えたにもかかわらず、それ見合った十分な報酬が得られていないのが現状です。


特に構造設計の業務量は概ね2倍に増えたのに、業務に見合った報酬は全く得られていないという事務所が7割だったと、日本建築士事務所協会が実態調査をまとめています。

 

手続きの円滑化などに国土交通省がさらに取り組んでいただきたいと思うばかりです。

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