建材・設備の値上げが止まらない。
原材料や原油の高騰に伴い9月以降も建材・設備のメーカーの製品値上げが相次いでいます。今年の入って二度目の値上げに踏み切るメーカー少なくありません。
明らかに住宅全体のコストが上がってきています。
一般的には住宅一棟で見ると、今年に入って仕入れ価格が全体で5%から8%に及ぶと言われていたのが、今では10%から15%に及ぶのではないかと言われ出しています。
8%と言うと、坪40万円の家は43万円が46万円へ、50万円の家は54万円が58万円への値上がりという事になります。そのまま、住宅販売価格へ転嫁できずに内部で吸収するよう住宅メーカー各社努力していますが、各社とも収益を圧迫してきていてこの秋の値上げには頭がほんとに痛い問題となっています。
人ごとではありません。
最近では、物価値上がりペースが速く。見積をお出して、契約の話が付き、図面変更などし契約、その後予算を組み、業者へ発注するころには3ヶ月が経過、4ヶ月が経過などの物件では、当初見積徴収時期と価格の変動が起きており、ここで差額が発生するといった事態が起きています。製品高騰はお施主様へは転化できず、差額は弊社で吸収することにしています。
値上げメーカーを調べてみました。
実施日7月1日
東芝来テック:
ステンレス製品器具18%、白熱灯ダウンライト10%、
ブリジストン:
シャワーユニット、トイレユニット10%
ニチアス:
ロックウール製品20%以上
丸栄陶業:
粘土瓦15%
野安製瓦:
平板瓦15%
アイカ:
施工用樹脂20~25%
東洋工業:
エクステリア製品10%前後
実施日9月1日
松下電工:
雨樋、ビニールパイプ15%、金属サイディング10~15%
サンスター:
建築用シーリング材、接着剤製品など20%
旭ファーバーグラス:
グラスウール全製品23%
日本板硝子:
板ガラス、鏡製品20%、複層硝子、強化硝子、合わせ硝子10%
実施日9月16日
日本ペイント:
塗料10~15%、シンナー20~25%
実施日9月21日
アイカ工業:
化粧ボード全般10~15%
実施日10月1日
東洋エクステリア:
スチール製メッシュフェンス18%
東芝来テック:
住宅用分電盤11%、開閉器12%、分電盤10%
マグ:
グラスウール全製品13%
原因を見ると、原油、ナフサの高騰、鋼材の価格の高騰がその多くを占めているようです。
とにかく、日々値上げされています。
この価格高騰は、後日下落に移ることは考えにくいです。
過去、長きに渡って建設資材は建設不景気の影響で、価格据え置きがされてきました。さらなる不景気が今やってきています。しかし今回はこの景気減速の中でも値上げをせざる得ない状態の各メーカーです。
資材高騰は、原油価格・鋼材価格値下がり等があっても、今後下がることは難しいと私は思います。
家の計画がお有りの方は、1日1日がお金を捨てている状態にあります。早い計画開始が必要です。
2000万円の家の計画のはずがいつの間にか2300万円の家になってしまいます。
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