平成20年9月10日
管理建築士カトーの設計でこだわるポイント
今日は、かねてからプラン作成中であった掛川市のお客様宅へ夕方から打合せに行ってまいりました。
この客様へは今回が初めてのプラン提出でした。
今回ほど頭を悩ませたプランニングは久しぶりでした。
まず現地を調査し、自分の目で現状を把握します。
周囲の建物の有無、状況確認、道路の交通量、下水の位置、上水の引き込み位置、道路側溝の有無、電気引き込み経路の確認、空中線の状況確認、民民境界の状況確認、など細かく調べてきます。
次に、法務局で公図、謄本を取り、敷地の確認大きさ、地目を確認
3番目に市役所で接道道路の確認、用途地域や防火地域などそこの土地にかかわってくる法律がどのようなものがあるか調べます。
見た目に道路に接しているのですが私道であり家が建てられなかったりすることもあります。
風致地区や地区計画地区だったり、掛川市中心部のような景観規制のある地区だったりすることもあります。
4番面にやっとお客様宅を訪問し、お客様の希望を一つでも多く聞き取ることを行います。
矛盾する様なことでも、夫婦で違う意見でも、整理して多くを聞き取って来るのが最初の面談での作業です。
そこで今日が初めてのプランをお持ちした日でした。
今回は悩みました。蓮
私のプランニングは、できるだけお客様のこだわりを具体的にすることを大前提にしています。決してカトーのマスタベーションに成らないように、まずはお客様の希望にどれだけ答えられるかを大事にしています。
そこに、お客様が気が付いていない大事な生活感のある空間を交えていきます。
私の特徴はどこまでも生活感を大事にすることです。
デザインはその後です。
風の通り道の確保、光の入り方の確認、家事の動線の確保、生活しやすいアイテムの提案をまずは一番大事にします。家事室や第二玄関、洗面脱衣室の家具などがそうです。いくつもあります。
そして来客者へのアピールポイントの設置、最後に感覚的デザインの確保となります。
長く使う家はまずは生活感が大事です。
使いにくい家では何にもなりません。
使いやすいには、動線が大事だったり、そのお客様の生活にあった部屋が必要だったり、いろいろ考えられます。
そこで聞き取り調査が大事になります。
しかし、今回は細かく聞き取り調査を行っただけに、絵にするに苦しみました。輦
家相にも強いこだわりがあり、大切に気に留めました。
家相は実際の生活感を全く違う内容を要求するため、設計者泣かせです。
実際に家相で雁字搦めにすると、本当に住みにくい家に成ってしまいます。しかしこれもこだわりの一つですからなるべく満足させることが必要です。囹
今回60坪の間取りに成ってしまいましたが、おかげで悩んだ甲斐がありました。
お客様には好印象をいただいたと思っています。
とても辛い長い時間の後、一番うれしい時間を味わいました。
設計に携わっていて端的にもっとも最初に味わううれしい時間です。秊
私自身が他の設計士の人達ともっとも違うと感じさせられる瞬間だからです。
カトーさんに依頼して良かったと感じてもらう最初の瞬間だからです。
もっと多くの人達に、他の誰にも対応できない、カトーさん独特の優しい世界を提供したいと思います。
しかし、あまりに悩むので毎回、今回が最後にしたいと思ってしまいます。本当に囹。
適当に設計は決してできないからね。秊
なかなか全てのお客様に私が接することができないのも悩みです。
実際には、会社員としてや住宅事業部長としての業務が1日のうち半分の時間が取られます。
設計者の業務に見積もり業務もあり、これにも長く時間が裂かれます。
やっぱり多くの方々の家を設計したいですね。
希望の方があればこのブログに直接書き込みいただければ、真摯に対応致します。
本当ですよ。
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