『レッドクリフPartⅠ』
さすがにジョン・ウー監督。スケールの大きさにうなるばかりの娯楽大作です。
ジョン・ウー監督が、18年掛けて映画化を進め、制作費100億円という金を、中国、日本、台湾、韓国から集めさらに、ジョン・ウー監督自ら私費を投じて実現した映画です。エキストラ1000人、馬200頭を使っての合戦シーンは壮大です。
俳優人も、中国人、台湾人、日本人、モンゴル人を主要役に使い、一国の映画ではなく、アジアの映画となっています。
『三国志』を読んだことのある人が、劉備はもっと若い方がいいとか、曹操はもと聡明な人のはずとか評価する人がいるようですが、この映画に関しては、『三国志』という原作と比較しては駄目です。
あの長編を2部作5時間で描くのですから、原作を忠実に描くわけにはいかないでしょう。
歴史アクション大作として評価すれば、壮大な映画に出来上がっていて大変面白かったです。
関羽、張飛、趙雲、甘興など豪傑登場人物を娯楽らしくうまく演出しています。
監督:ジョン・ウー この映画で、ジョン・ウー監督のすごさが本当に感じます。ここまで資金を集める信頼感、映画監督しての緻密さや、演出の壮大さは、日本人監督には、スケールが大きすぎてとてもできるとは思えません。(黒澤監督以外) 主演は二人
孫家に使える軍師周瑜(しゅうゆ)にトニー・レオン(北京出身、『インファイナル・アフェア』、『HERO』、などに出演知らない人はいませんね)
劉備に使える軍師の諸葛孔明に金城武。(この人台湾人の母と日本人の父親との間に生まれ、台湾で育ち、学校は中学まで日本人学校、高校をアメリカンスクールを卒業というわけで、日本語・英語・台湾語・北京語・広東語に堪能とのことです。)
金城武は、本当にいい役をもらいました。彼ってこんな言い役者だったかなーと感じさせるくらい、今回の映画の彼は良かった。
それと、小喬演じるリン・チーリン。台湾人ですが、今回映画初出演。その美しさは台湾だけでなく中国本土でも、香港でも有名で、圧倒的な美しさだけでなく5年連続台湾観光大使を務める程の好感度と存在感を持っていた彼女をジョン・ウー監督がオファーし、今回映画初出演と成ったそうです。とにかく美しい人です。
日本からは、中村獅童も甘興役で出演。音楽は岩代太郎が担当しています。
決して見て損する映画ではありません。これだけのスケールの映画は、毎年は出ませんからね。
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