『2009年日本の住まいはどうなる』
これからの国の住宅政策は「いいものを造ってきちんと手入れし長く使う」という考え方に置かれるようになります。
2008年3月「長期優良住宅の普及の促進に関する法律案」が閣議決定され、同12月5日に公布されました。
これは、何世代にもわたって快適に住める、「長期優良住宅」を実現するための法律です。
「長期優良住宅」とは、「二百年住宅」「超長期住宅」とかも呼ばれています。
これらは、
「構造躯体(こうぞうくたい)の耐久性」 、 「維持管理の容易性」 、 「可変性の確保」 、 「躯体の構造以外の性能」 、 「計画的な維持管理」 などの点から長期にわたって利用できる住宅を認定、認定された住宅については 「登記免許税」 、 「不動産取得税」 、 「固定資産税」 などを優遇するというものです。
長く住める住宅というとどうしてもコストアップになってしまう(300万円以上はかかるといわれています)。それをある程度カバーし、その建設を促進していこうというものです。
政府は、このような考えから、「超長期住宅先導的モデル事業の提案募集」を推進しています。採択された事業には一部を補助する(工事差額の3/2が補助されます。工事差額300万円で200万円の換算なります)事になっています。
余談ですが、昨年7月7日第1回の補助金付コンペ事業「超長期住宅事業先導的モデル募集」採択の結果発表がありました。
全国から603件の応募があり採択は僅か40件、6.6%の狭き門でした。採択案件は殆どが大手ハウスメーカーか、住宅ネットワークチームの案件で、地場工務店案件の採択は1件だけでした。
もっと地域工務店に手が届く事業であって欲しいと思います。
いずれにせよ、2009年からはこの方向が強くなることは間違いありません。
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