『浜松市は耐震補強工事補助金を上乗せ』
1月30日の静岡新聞一面の記事によると、
浜松市は新年度から、県の木造住宅耐震化プロジェクト「TOUKAI(東海・倒壊)-0」による耐震補強補助一律30万円により耐震性の低い住宅に対象を絞って15万円を上乗せする。
とでていました。
県の制度では想定される東海地震で倒壊の恐れの「耐震評価点1.0未満」が対象ですが、今回上乗せできるのは0.4未満のより緊急性の高い住宅に絞った。とあります。
えっ!!?? 0.4未満?
そうです。
全ての住宅に補助金の上乗せではないのです。
0.4未満の評点の家だけです。
カトーさん何棟も耐震精密診断していますが、過去に0.4未満の結果の家はありません。
この夏0.42程度の家がありましたが、建て替えをお勧めしました。補強工事が家全体に及び一度引越を頂き、家具を全部出してもらい、床は全部撤去、無筋基礎を補強、壁を殆どスケルトン状態(裸の状態)にまでしないと補強仕切れない、補強計画になってしまいました。
補強程度が大きいと言うことですが、0.4を切る住宅がどの程度あるのか疑問です。補助金の上乗せとは言っていますが、私の経験上では利用できる家は相当少ないということです。
「補助金のアピールはでき、実際には利用は少ない」を狙ったと言われても仕方ない今回の発表です。
ちなみに近隣市町村の補助金はどうなっているかご存じですか。
浜松市
耐震精密診断補助金 144,000円
耐震補強工事補助金 0.4以上の評価点300,000円
0.4未満の評価点450,000円
磐田市
耐震精密診断補助金 図面がある家144,000円
図面がない家259,000円
耐震補強工事補助金 一律600,000円
袋井市
耐震精密診断補助金 図面がある家144,000円
図面がない家259,000円
耐震補強工事補助金 一律600,000円
掛川市
耐震精密診断補助金 144,000円
耐震補強工事補助金 一律500,000円
以上見ても以下に浜松市が非積極的地区かがわかります。
是非、もっと前向きな姿勢を希望します。
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