『一緒に仕事して楽しかった』
転勤や人事異動の季節です。
人の動きが激しくなるけれども、慌ただしい中でも送別の言葉は心に残るものです。
日本経済新聞がモニターに行ったメールアンケートの結果が21日土曜日の新聞に出ていました。
アンケート結果、異動の時上司・先輩から送られた言葉で「うれしい送別の言葉」は 『一緒に仕事して楽しかった』が1972票で1位でした。
いい言葉ですね。
上司・先輩としては、5位の『もっと一緒に仕事がしたかった』のように異動していく部下に、お世辞を含め、ねぎらうようにいうとか、10位の『困ったらいつでも戻ってきなさい』と部下に思いやりを見せながらも上から目線の言葉を送りがちです。
しかし、1位で1972票の『一緒に仕事して楽しかった』は、2位で1790票の単純に『ありがとう』を含めて、仕事ぶりと同時に、人柄を認めれた感じがします。
仕事場でも、友人との間でも、家庭でも、人間性が認められることが一番大事と誰もが思っているから、このような言葉をもらうことが一番うれしいともうのではないでしょうか。
記事では、上司から・同僚から・部下から、どのような言葉を掛けることが失礼に当たるかなどが論じられていましたが、私は別の視点から、この記事を見ていました。
「誰もが、やっぱり いい人でいたくて、人として正しい、誰からも慕われる人間に憧れていることがこのアンケートにでているのだなぁ」と見ていたのです。
まさに、カトーさんの生活信条です。
どんなに仕事ができても、出世が早くても、いい大学出て、いい会社就職していても、「人柄が良く」なくては、それは何の意味を持たないと思っています。
仕事でがむしゃらに働いていても、ここを押さえていなければ駄目です。
部下を叱るときに、どうしても感情に走りがちだったり、無造作に叱りの言葉を口にしたりしてしまうことがあります。
そんなとき、いつも帰りの車の中で、「しまったなぁ」と思うのです。
ただし、部下から思いやりの言葉もなく、冷静さを欠いて反論されることもあります。
しかしその人も「しまったなぁ」と思っていることでしょう。でも言われた私の方は、「なんだあの言い方は」と腹も立ちますがね。(^○^) まぁ一時的ですけど。
とにかく、どちらからのことばでも同じなのです。
そうです。上司が部下に叱るのは業務の一つです。
しかし、そこに「人間性」が、「人柄」がでないと、(無造作に叱ったりするときなどそんなときですが)やっぱり部下も、「なんだあの言い方はないよな」と返って、教えにならなかったりします。
なるべく注しているつもりです。
私は意識しています。
結局そのような、心配りも人柄だと思い、努力しています。
いい人であり、正しい人になる努力です。
昨日、あるお客様に訪問したときに、富山からのおみやげを手渡しました。
その方からは、今日お断りのお電話を頂きました。おそらく断る決心ができている中での訪問だったのだろうと、今からして思うのですが、ですから態度もぎこちなかっただろうと思うのですが、こちらはまだ真剣に接している状態でした。
その時、手渡した時のその方のお言葉は
「あっ?はぁ、そう、どうも」
でした。
その瞬間とてもびっくりしました。そんな言い方があるのかと、顔に出ないかちょっと自分の反応が気になったくらいです。
また、私に誠意が足りなくて、こちらの心が伝わっていないなとも反省しました。
どんなときにも、気を使える人間になりたいですね。
「やさしくいい人」でいながら「仕事のできる人」になりたいと思っています。
そうです。『一緒に仕事して楽しかったよ』、『ありがとう』と上司から言わせる「人柄の持ち主」で、「仕事のできる人間」にです。
「カトーさんがこんなこと言うなんて・・・」と鼻で笑っている知人もいるでしょうが、気持ちはいつもそうで、そう思っていることに嘘は無いのです。 よ。(^○^)
勉強になった新聞記事と、昨日の出来事でした。
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