『60歳のラブレター』
話は3組のベテラン男女の話です。
それぞれは決して派手ではないストーリーなのですが、3つのストーリーが巧くかみ合って1本のよくできた映画に仕上がっています。
最近では一番涙を流した映画です。
3組の男女が最後に手にするそれぞれのラブレター。
すべてがハッピーエンドで終わり、最後もさわやかで劇場を後にすることができました。
大手建設会社の定年退職し、第二の人生をはじめようとする孝平(中村雅俊)と、専業主婦として家族に尽くしてきたちひろ(原田美枝子)は、夫婦生活30年で離婚を決意自分の道を歩むことを決める。お互いが別々の道を歩み始めたとき、新婚当初ちひろが
5年前、愛妻に先立たれ娘と暮らす医師・静夫(井上順)は、医療小説の監修を求められ、翻訳家として第一線で活躍する麗子(戸田恵子)と出会う。新しい恋に臆病だった2人に勇気をくれたのは、思いがけない人からの英文ラブレターだった。ここで涙
青春時代にビートルズを謳歌し、今は魚屋を営む正彦(イッセー緒方)と光江(綾戸智恵)。口げんかは絶えずとも、友達のような2人に訪れた悲しい出来事。五分五分の手術後にのぞんみまだ目が覚めぬ光江が眠る病室で正彦が弾き語るギターが夜の病院に静かに音色が響くわたる。それは2人の思い出の曲だった・・・。ここでも涙
特に、施術室に向かうストレッチャーの上の光江に正彦が「許さないぞ!俺一人にしたら許さないぞ」と送り出します。その姿を見て看護師さんが「いいご主人ですね」と光江に静かに語ると、光江はにっこり笑う。ここでまたまたポロポロ。
長年連れ添った夫婦が、口に出しては言えない互いへの感謝の言葉を1枚のはがきに綴る応募企画「60歳のラブレター」が2000年から毎年募集され、日本中から86,441通のはがきが寄せられ、その実話にもとづいてこの作品は製作されたといいます。
中村雅俊、原田美枝子、井上順、戸田恵子、イッセー尾形、綾戸智恵といったが、個性的な3組の夫婦を演じ、歳を重ねてこそ感じる迷いや焦り、喜びや幸せ、そしてかけがえのない大切な人との絆を丹念に演じています。
やぁ、日本映画も、こういった微妙が感性を感じさせるストーリーにはいいですね。
この映画の涙はすべて感動の涙です。
この映画は必ずDVD買って、お酒の飲みながら夜一人でまた感動の涙流しながら観ます。
脚本は『ALWAYS三丁目の夕日』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞受賞の古沢良太です。
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