『ミルク』
今日ご紹介する映画は、本年度アカデミー8部門ノミネート(作品賞・監督署・主演男優賞・助演男優賞・脚本賞・編集賞・衣装デザイン賞・作曲賞)、そして最優秀主演男優賞(ショーン・ペン)、最優秀脚本賞(ダスティン・ランス・ブラック)受賞の『ミルク』です。
同姓愛者として初めて公職についた実在の人物ハーヴェイ・ミルクを描いた映画です。
日本ではまだまだ映画にしにくい題材ですが、近年のハリウッドではこの手の映画がプロには受けるんですよね。
アカデミー賞作品賞も、大作かこの手のマイノリティーや偏見との戦いや自由平等を勝ち取る、といった作品が多くなっています。
主演のショーン・ペン
彼と言えば映画通では個性派・性格俳優で有名ですね。
3度のアカデミーノミネートのあと4度目にしてクリント・イーストウッド監督の『ミスティック・リバー』で主演男優賞を受賞し、今回が2回目の主演男優賞受賞です。
3度目のノミネート作品『I am sam』の彼の演技はすばらしい演技で、泣きっぱなし。こんなに涙流したのは『壬生義士伝』に並ぶほどの映画でした。(余談ですね)
彼の元奥さんが歌手のマドンナというのも有名ですが、切れると怖いおじさんのイメージも強いですよね。
暴行で6ヶ月の実刑の経験もあるし、とかく警察沙汰のニュースをよく目にする俳優さんです。近くにいたら話しかけにくい怖いおじさんかもしれません。
作品は、同性愛者であることを公表し、アメリカで初めて公職に就いた実在の人物を描いた映画という事で、説得力のある内容にできている作品です。
映画の評価も高いのですが、少々一般受けはしないようです。
静岡県では上映映画館は浜松に一つあるだけで、大手の劇場では集客が望めないと判断されたようです。
私も、通向けの映画で、一般映画ファンにはどうかと思います。
激しい感動もありませんし、涙がでる内容でもないし、さわやかでもないし、返って男同士がセックスするシーンや、ねっとりしたキスシーンは、まともには私は観られませんでした。(偏見で批判などしてません、生理的に男性とはできない自分がいるだけです)
ショーン・ペンの演技を見に行くだけでも価値はあると思います。
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