『ホタル』
今年もホタルを見ることができました。
忙しくて、ホタルの飛ぶ時間までに帰ることができずにいましたが、今日9時頃やっと行ってきました。
この写真は参考写真です。今日の写真ではありません。
ホタルには飛ぶ条件があります。
一つには時間帯です。陽が落ちてすぐの暗闇がいい時間帯です。時間で言えば8時頃でしょうか。
今日みたいに9時になってしまうと、飛ぶ数が減ってしまいます。
もう一つは、昼間良く晴れた日は駄目のようです。これは経験で言っているのですが、昼間の雨が夕方上がった時の夜には沢山舞い上がります。
川岸近くまで車で行けるような場所では、ハザードを付けると、ホタルは寄ってきます。車で近寄れない場所では、懐中電灯を付けたり切ったりを続けると寄ってきます。
いずれにしても廻りに人がいると迷惑になるので、人が集まらない穴場で行うことが肝心です。
今年もいつもの穴場で、家族だけでハザード付けて待っていると、出かけた時間が遅いだけに数は少なかったですが、ホタルが寄ってきました。
条件が整った時は、車の前に立っていると体のあちこちにホタルが留まってきます。
以前、あまりのホタルの数に歩けないほど(地面に沢山降りていて踏んづけてしまいそうで、顔にまで無数にぶつかってきたりで)の新月の夜のホタルの嵐に出くわした事がありました。
それは長野の山奥でしたが、鳥肌が留まらないほどの感動でした。月も星もない真っ暗な闇に、無数のホタルが星のごとく舞っている光景でした。18歳の夏のことです。今でもはっきり記憶しています。
今日もホタルをそっと手に取ると、静かに手のひらで、光を放っていました。今年もホタルにあうことができました。
何か毎年ちゃんと会いに行かないと、縁起が悪いような気がして毎年必ず見に行ってます。家から5分の場所ですから、いつでも行けるのですが、そう思ってると、なかなか行けないのです。時間と雨上がりがタイミングよく重ならず、今日が条件悪いこと承知で行ってきました。
ホタルは、死んだ人の霊がホタルの体を借りて戻ってきて舞っているのだと言います。
静かにホタルを眺めていると、厳粛な気持ちになるものです。
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