『既存住宅の診断』
今日は、浜松商工会議所の主催で、 「中古住宅流通を支えるホームインスペクション」という講習を受講してきました。
「ホームインスペクション」とは、「住宅診断」という意味だそうです。
ホームインスペクター(住宅診断士)という資格があり、中古住宅の売買の際に、多くは買い手側顧客から依頼があり、診断に入るそうです。
ホームインスペクションを行う理由は、主に「買い主が今後どれだけの改修が必要になるか金額的に把握したい」、ことでの依頼が多いそうです。
住宅の診断をし、買いたたくための手段に成らないか心配されますが、実際本意ではないがあるらしいことも言ってました。
診断は意外に簡単な調査で、天井点検口を明けてチェックしたり、床下点検口を明けてチェックしたりはあまりないそうです。
金額は、5万円、10万円、15万円と要求に応じて変わるようです。
話しを聞くだけでは、住宅の精密耐震診断程の、耐震診断は行わないようです。
調査内容は
・敷地境界の有無
・外周部の状態(外壁・バルコニー・窓など)
・室内の状態(天井・壁・床・建具など)
・床下の状態(土台・束・基礎など)
・小屋裏・天井裏の状態(小屋組・断熱材・金物)
・設備の状態(給排水・換気など)
・防犯について(開口部の防犯仕様・死角など)
・温熱環境(サッシ・断熱材の仕様など)
などのようです。
気になったのは、
「耐震基準はチェックしていないこと」
「現行法違反となっている、いわゆる既存不適格物件かのチェックないこと」
でした。
買ってすぐに地震が来て倒壊しても困るし、耐震補強に莫大な金額がかかっても本意ではないでしょう。
また、増築は、離れを造ろうとした場合、買った母屋が既存不適格物件の場合、思わぬ部分の改修や、撤去を役所から指示されることも多いので大型物件では特に確認が必要です。
とにかく、今後は中古住宅市場が盛んに成ることは間違いないそうです。
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