『直下率』
構造の安全を確認するチェック項目の中で『直下率』と言うものがあります。
壁の直下率
2階の間仕切り線のうち、1階の間仕切り線に一致する割合
柱の直下率
2階の柱のうち、1階の柱に一致する割合
説明すればこのような内容です。
私が木造の家の計画を立てるときは、必ず方眼紙(910グリッド専用方眼紙)を使い計画を立てています。
照明台(アクリル板の下にLED照明が施してあり、アクリル台に図面を乗せ、光を付けると下からの光で、図面を重ねたときに複数の図面を透かしあわせることができる台です)に1階と2階の方眼紙を重ね合わせ、直下率を素早く確認できるためです。
柱の直下率は50%以上
壁の直下率は60%以上 が目安と言われています。
実際には10%以上高く設計しています。
なぜこんな事を言うのかと言えば、ローコストメーカーさんを中心に、あまりに直下率が無視されているからです。
それは、経験や、資格の無い営業マンが間取りを打合せ、お客様の希望だからと、おそらく設計に押しつけているのでは無いかと思われます。
あまりに、構造に縛られても、プランもできません。
しかし、基本的構造の安全性は守らないと家造りの根本が成り立ちません。
構造的安心があって、初めて希望のプランができると、是非お考えいただきたいと思います。
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