『引き出しの中のラブレター』
決して一流の映画ではありません。
数多くの映画の中に埋もれていく映画なのかもしれません。
しかし、なぜこんなに感動できるのでしょうか。
やさしい心を持った方々に伝わる映画です。
ネットで見ると、この映画を批判している書き込みも多く見かけます。しかし逆にそんな方々が気の毒に思います。
感動できない感性、感動できない冷えた心、忘れてしまった優しいこころ、の持ち主達です。
人は皆優しい心を持っているはずです。感性豊かな心で感情を感じる人、なかなかシャイで見た目に冷静に見える人、誰にも正直に、素直に表現ができないことがあると思います。伝えられない言葉があると思います。
伝えたくても伝えずに心にしまってある思い、自分にもありませんか。
「それを手紙にして伝えてみてはどうですか」という内容の映画です。
私も、死んでしまった親父に言いたいこと今になるといっぱいあります。
今も健在な母親には照れくさくて言えない感謝の気持ちがあります。
今では、全く口にしない家内への感謝の思い。
現状に我慢して働いている会社の仲間達への思い。
久しぶりにハッピーエンドで、尚かつ感動してここまで泣ける映画はちょっと最近ありませんでした。
(カトーさん久しぶりにハンカチで涙ぬぐいっぱなしでした。)
監督:三城真一 この監督さんもよく知りません。すいません。
出演:常磐貴子、林遣都、萩原聖人、仲代達也、八千草薫、岩尾望、中島知子
この映画の脚本には確かに問題は感じます。もう少し神経の使った脚本が良いのかなとも思います。岩尾の人選にも疑問を感じます。岩尾でなくても良いのにと。しかしそんな事はどうでも良いほど感動します。
映画を批判して、「感動などできなかった」という悲しい人にはなりたくないと思います。
一緒に行った家内も、見終わって目が真っ赤、鼻もぐずぐずでした。(しかし涙し出したのは確実に私の方が早かった)
この映画のDVDは必ず買って、我が家のDVD棚に入れておくつもりです。
一流の映画でなくても、制作費を掛けた映画でなくても、こころ打つ映画として記憶に残ります。
必ず見てほしい映画です。感性を磨くにはとってもいいですよ。
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