『イングロリアス・バスターズ』
昨日の『2012』がスペクタクル映画としては必ず観に行かなくてはいけない映画今年No1なら、今日のこの映画は必ず観に行ってはいけない映画今年NO1の映画です。
解説もしたくない、カトーさんの一番嫌いなジャンル映画でした。
多くは語りません。
しかし、こんなグロイ映画を作る必要がどこにあるのでしょうか?タンティーノ監督。
第二次世界大戦中、アメリカ軍の適地進入兵士がナチス兵士を次々に殺戮(さつりく)していくストーリーです。
ナチス群がアメリカ兵士を、残酷に殺すシーンはありません。ブラット・ビット率いるアメリカ軍適地進入ゲリラ兵が、まるで、ナチスばりの残虐さで、次々にドイツ兵を殺していきます。殺した後は、ドイツ軍兵達に恐怖心を与えるという作戦で、兵士の頭の皮を剥いでいく。
まるでグロイ、無慈悲な殺人シーンの連続。
頭の皮を剥ぐシーンをこんなにリアルに映像にする必要があるのでしょうか。
ドイツ兵を、野球バットであそこまで殴り殺すシーンが必要でしょうか。
女性の首を絞めて、死んでいく表情をあそこまでリアルに映像にする必要があるのでしょうか。
ドイツ兵の額にあんないリアルに卍の形をナイフで切り刻むシーンが必要でしょうか。
観て、久しぶりに何も残らない、嫌悪感ばかりが残った映画でした。
タランティーノ監督はこの映画の残虐さでいったい何を訴えたかったのでしょうか。
どんな映画を観ても批判は良くないと思っています。必ず映画の良さはあるものです。
しかし、カトーさんの映画ジャンルで、このような無慈悲な暴力は、グロテスクなまでリアル映像は賛成しかねます。
暴力と、グロさの映像の向こうにいったい何が残るでしょうか。
「つまらない映画を観た」というのではなくて、「観なくていい映画を観てしまった」というがっかりさが一杯です。
健全な痛みを感じる心持つみなさんなら、この映画は観ない方が賢明です。
ブラビの演技にも疑問を持ちました。
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