『大空間設計の秘密』
昨日上棟のS様邸では、一つの秘密を持っています。
リビングに大空間を設けるために、秘策をとりました。
一般的に、リビング・ダイニング・キッチンを大部屋として設計すると、そこに壁量が足りなくなります。
要するに、筋交いのある壁が少なくなり、建物の堅さの芯が偏ることになって、構造上の低下の原因を作ってしまいます。
いわゆる偏心が大きくなるとも言います。
そこで、柱・梁にある開口フレームを抱かせることで、そこに壁倍率が取れるようになり、ある程度の解決ができるのです。
その秘策を、S様邸では採用しました。
これが、その開口フレームです。
分かりますか?真ん中に緑色した門型の枠です。ここに見えているバツは垂直を保つための仮の筋交いです。後日取り払いますので、ここでは無視して見てください。
柱2本と梁の間に開口フレームが入っているのが分かりますね。
右は開口フレームの足元です。
基礎にアンカーを事前に入れておき、架台ををセットします。
その架台に開口フレームの柱をセットします。
柱と梁のジョイント部分が緑色の部分です。
この開口フレームは、車庫の入り口などで、すでに何回も採用している経緯があり、今回始めて室内に採用してみました。
このあと、布橋のT様邸でも採用が決定しています。
この物件は、12月の5日、6日に構造見学会を開催します での、是非来場され、直接見てください。
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