『エネ・ファーム』
月曜日、住宅事業部の部会に(株)サイサンを招いて、家庭用燃料電池について勉強会を開きました。
今回勉強した家庭用燃料電池は、新日本石油(株)のENE・FARM エネファームです。
エネファームの原理は
水素と酸素を化学反応させ、電気と熱を作り出す仕組みです。
①、LPガスと水蒸気を反応させ水素を製造します。
②、水素が燃料電池スタックに入り、空気供給装置からの酵素と化学反応し電気を発生させます。
③排熱回収装置にて、燃料電池スタックからの熱を利用してお湯を作ります。
④、直流電流をインバーターにて交流に変換し家庭に供給します。
⑤、③で出来たお湯をタンクに貯めて給湯需要時に供給します。
と言う仕組みです。
ここで、タンクは200Lです。温度は65度だそうです。
一般の給湯器は同じく65度くらいで、460Lタンクを用います。
エコキュートは、給湯温度が90度くらいと高いため、水を混ぜて温度を下げながら使います。このためタンク容量は少し小さくすることができ、370Lが一般的です。
ここで200Lでは貯湯量が小さいように思います。そこで、バックアップ給湯器という物が、タンクに併設されていて、お湯が無くなると、そこで温度を作りお湯切れをバックアップします。
バックアップ給湯器が動けばただのガス湯沸かしになってしまうように思えます。
下記の採算計算でも、このバックアップ給湯器は動かない計算になっていると思います。
また、200Lではいかにも貯湯量は少なすぎます。現実には460Lの給湯器で、お湯切れが1年で何度か起きるとお客様言います。
お値段は、303万円、需給補助金は140万円、個人負担は163万円
一般ガス住宅との比較では7,251円/月 得になるそうです。
計算では1,630,000円÷7,251円=225月でペイします。18年7ヶ月です。
一般的なガス給湯器の寿命が10年と言われますから、18年7ヶ月故障せずに動くとも考えにくいですね。
結論:さらにメーカーの大量生産による、コストダウンがはかられ、現在のエコキュートと同額くらいまで下がらないと、購入のメリットは少ないように思います。
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