『住宅版エコポイント制度』
住宅版エコポイント制度は、昨年末から「制度の中で、補助金が30万円もらえる」という事ばかりが先行し、一人歩きしてしまている感じがします。
しっかり理解しておきたいのは、「TV買ったら、エコポイントが付いてきた」というおいしい、まるっきり「申請しないと損」という話しとは違うということ。
どちらかというと、「普通の温水器買うよりだいぶ高いけどエコキュートを買うと補助金も出て、長く使えばペイできる」とか「ソーラー買ったら200万円したけど、KW7万円の補助金が出て、15年でペイできる」と言った話しに近いと思われます。
ただし、概略的印象では、私はペイは難しいのでないかなとも感じています。
今後、仕様と申請がはっきり分かってくれば通常仕様の家とエコポイント仕様の家との建設費の差額が出ますので、30万円の補助金が妥当かどうか分かってくると思います。
・長期的に考え損得を考えること
・環境を考え個人でできることはある程度の金額的負担がかかっても協力しなければ
との考えがこの制度の導入には大切と思います。
制度を時間を掛けて調べながら、分かる範囲でお知らせします。
1.エコポイントの発行対象
●平成21年度第2次補正予算の成立日以降に工事が完了し、引き渡されたものを対象とします。
● ただし、
・エコリフォームについては、平成22年1月1日以降に工事に着手(ポイント対象工事を含む工事全体の着手)したもの
・エコ住宅の新築については、「明日の安心と成長のための緊急経済対策」の閣議決定以降(平成21年12月8日以降)
に限定します。
● 平成22年12月31日までにエコリフォームの工事に着手又はエコ住宅の建築着工したものを対象とします。
ここでの問題点、気がつきましたか?
補正予算成立後以降に工事が完了?そうですよね。予算が不成立では制度自体が消えてしまいます。もし、自民党さんが頑張って予算成立反対を続けると、なかなか成立しない可能性があります。小沢幹事長の裏金献金問題で荒れるのは必至の国会です。いつ成立するか不透明です。
新築工事は工期もある程度あるので良いと思いますが、エコリフォームでサッシ2ヶ所リフォームなんて工事はすぐ終わっちゃいます。どうやって完了を誤魔化すのか、周知の事実を暗黙的了解で工事中とするしかないすよね。どうするんでしょうか。
2.エコポイントの申請期限
(1)ポイントの発行申請期限
●エコリフォーム:平成23年3月31日まで
●エコ住宅の新築工事:
戸建て住宅 平成23年6月30日
共同住宅 平成23年12月31日(11階建て以上は平成24年12月31日)
(2)ポイントの交換申請期限
●平成25年3月31日までポイントの交換申請をすることができます。
長くなるので今日はここまで
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