『入浴事故』
あまり注目されていませんが、日本で交通事故で死亡する人の人数は1990年の11,227人を最高に減り続け昨年2009年は4,914人と(初めて?)5,000人を切りました。
しかし、入浴事故で無くなる方は、民間のデーターによれば年間14,000人もいるとのことです。
交通事故で亡くなるより、浴室で無くなる可能性の方が3倍近く多いというのです。これが65歳以上のお年寄りとなると、もっと大きな数字になるのでしょうね。
全国38ヶ所の救命救急センターから得られた回答によると、冬の寒い時期に入浴事故による搬送のケースが明らかに多いそうです。
どうして?
主な引き金は浴室での急激な血圧の変動だそうです。
寒い脱衣室で服を脱ぐと血管が収縮して血圧は急檄にあがる。そこで熱い湯船につかる。さらに血圧は上がる。
こうした、血圧変動が心臓発作、意識障害、を起こしたりして水死などの入浴事故につながると考えられています。
70歳以上の高齢者は体温を維持する機能が落ちていて血圧変動も大きくなりがちだそうです。
対策は?
・なるべく暖かいところで服を脱ぐ
→ 脱衣室に暖房設備を設ける
・浴室内をあらかじめ暖かく保つ
→ 浴室暖房設備や、事前に巻き湯する昨日のユニットバスを採用する
・なるべくぬるいお湯につかる
→ 温度設定を(39度から41度に)自動設定できる給湯器をにかえる。(毎日決まった温度で入浴できます)
・飲酒後の入浴は絶対に避ける
→ これはご自分で
・意識が下がり、足が滑って転倒し頭を打つことを防ぐ
→ 滑りにくい床仕様のものを選ぶ。洗い場内に辷り止めマットを敷くの良いらしい
こういった設備的対策を家づくりに取り入れることが大切だと思います。
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