建築士カトーのヒトリゴト

変わる市場と価値観2

『成熟の社会での物欲の低下』

 

人工の減少傾向は加速を続けています。

若い世代の人数は少なくなっているはずなのに、「仕事はない」状況が続きます。

 

日本の現状は明らかに「成熟化社会」となっています。

人工は減少しだし、経済も下降してきている。あらゆる物が満ち足りているこの今の時代に価値が変わってきています。

 

 

物が満ち足りていることが、かえってほしいほしいの向上心を損ねているのか?

今の経済低迷では、「ほしい物も我慢する」「高品質高価格よりそこそこの品質でいいから低価格を望む」傾向が明らかに増しています。

 

価値観の変化です。

 

本日の日本経済新聞のよれば、「法人税収入が32年前までの水準に落ち込む見通しとなった。 」と出ています。大変ショッキングな記事です。

すでに法人税依存には限界に来ていることは誰もが言うことです。

昨日12日の日本経団連の御手洗会長の記者会見では「2011年から速やかに消費税を10%まで上げるべき、20年代半ばには10%台後半にすべき」と言ったそうです。

 

本当にそうなのかもしれません。そうしなければいけないのかもしれません。

 

日本の法人税は世界で見ても圧倒的に高いそうです。この不景気で仕事がただでさえ無いのに、企業はこのままではどんどん法人税の低い他国で出て行ってしまいます。

先日もフィリピンの法人税優遇特区に日本の企業がたくさん進出しているニュースを見ました。

今の法人税では日本の空洞化は今後深刻になります。

 

このままでは、近い将来、「日本人が中国へ出稼ぎに行く」という時代が来そうです。

 

さらに

ゆとりの世代の成人化です。

 

競争を好まない。

思い切った行動に出るより指示を待つ方が安心。

そんなに急がなくてもいい。

特に出世に興味がない。

お金が無くても心が満ちているばOK。

 

身の丈にあったそこそこの暮らしでいい」世代の進出です。

 

結局、今の経済状況から言っても、今後の未来の経済状況から言っても、ゆとりの世代の進出という状況から言っても

身の丈のあった小さく低品質でも低価格の家で満足

の時代が来ているようです。

(リフォーム市場がいいのもこの傾向をだからです)

 

私たちはこの「価値観の変化」をいち早く察知し、対応すべきでしょうか?

どうにも納得のいかない建築士としての私です。

 

 

 

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