『2020年までに新築住宅に次世代省エネ基準義務化』
前原誠国土交通大臣が4月16日の閣議の後の記者会見で、新たに新築住宅に省エネ基準への適合を義務付ける方針を明らかにしました。
国土交通省・経済産業省が合同で、有識者や実務者などからなる「省エネ基準の適合義務化に関する検討会」を設置し、年内方向性をまとめることになるそうです。
経済産業省が4月19日に公表した「資源エネルギー政策の見直しの方針」では、2020年までにエネルギー収支がゼロになる住宅を新築住宅の標準とすることが明記されているそうです。(私はまだ確認していませんが)
国の目標は2050年までに家庭内での消費エネルギーをゼロ以下にすること で、そのためには2020年までに新築住宅に次世代省エネ基準を義務付ける としています。
環境省が3月31日に発表した「地球温暖化にかかる中長期ロードマップの提案」では、次世代省エネルギー基準より一段階厳しい「改・次世代省エネルギー基準」の新設が挙げられています。
この基準、2012年頃には設定されそうです。
いよいよ、次世代省エネルギー基準のランクアップです。
さて、省エネは良いことことで、温暖化対策で必要なことではありますが、現実に地元の大工さんや小さな工務店が対応出来るかが心配になります。
私でも、性能表示4等級仕様、次世代省エネルギー基準、エコポイント基準、少しずつ違っていて理解に時間がかかりました。(まだまだ勉強中です)
そこにきて改正省エネ法が4月1日施行され、この法律の仕様が、前者の3つとまた違うようで、まだ理解できていません。19日にこの改正法では3回目の講習に行ってきます。
さらに、現在省エネ化が進まない理由に施主の希望があったりします。
「そこまでは高い仕様はいらない」という希望です。
特に遠州地区では冬の寒さはそれほどはありませんからね。
省エネ3等級でもよっぽど暖かい家になります。
地区区分でも、静岡県は富山県、石川県、岐阜県、山梨県、福井県などと同じグループに入っていて、これらの県と同じ仕様とすることになっています。
現実的に、静岡県ではそれらの県を対象にした仕様と同じにしなくてもいいようにも確かに思います。
省エネ4等級と、3等級では1軒あたり30万円40万円の差があると思います。ランニングコストの説明だけでは限度があります。
しかし、今後の動きは省エネに方向性は決まっています。
いろいろあるからこそ思い切って義務化もいいのではないかと私は考えています。
コメントする