『住宅履歴情報』
「住宅履歴情報システム」ってわかりますか?
国土交通省では、19年度より「住宅履歴情報整備検討委員会」というものを作り、学識経験者及び住宅の供給・維持管理・流通等に関する多様な関係者を参画させて、住宅履歴情報に必要な標準形の情報項目や共通ルールのあり方を決めてきました。
では、「住宅履歴情報システム」ってどんなもの?
住宅履歴情報とは、住宅の設計、施工、維持管理、権利及び資産等に関する情報をいいます。 | |
● | 住宅所有者であるお施主が、蓄積、活用していくためのものです。 |
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いつ、だれが、どのように新築や修繕、改修・リフォーム等を行ったかを記録したあなたの住まいの「履歴書」といってもいいものです。
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住宅は長持ちが大事
これからの住宅は、長持ちさせることが大事です。
まだ使える住宅を次々と建て替えてしまうことは、地球環境への負荷が大きいだけでなく、長い目で見ると住まい手の居住費の負担も大きくなります。
ストック型社会へ
これからは、 「いいものをつくって、きちんと手入れして、長く大切に使う」 ストック型社会への転換が必要というわけです。
維持管理が必要
住宅を世代にわたって住み継いでいくには、最初に丈夫な住宅をつくるだけでなく、点検や修繕等の維持管理がきちんと行われることが必要です。
住宅履歴情報の確保が大事
住宅の維持管理を適切に行うには、住宅がどのように設計、施工され、どのような修繕、改修・リフォームされたかという「住宅履歴情報」が不可欠ということなです。
この流れが、国交省の目指す方向です。
この住宅履歴情報は、工務店が「自分たちで勝手に自社に情報を保存する」ということではありません。
国土交通省が認定した機関に登録保存する必要があります。
では、その登録機関とは?
6月1日現在で、国交省HPでは4社のシステムだけでした。
それが6月4日には7社に、8日には9社と続々と認定されています。
まだまだ、始まったばかりのシステム(手法)です。
普通に家造りしているだけなら、このシステム導入には費用も労力もかかるので、このようなシステムを導入する必要はありません。おそらく、ここの地元で採用している工務店は皆無だと思います。
中村建設(株)住宅事業部(なかけんハウジング)では、他社との差別化を計り、お客様の利益となることと判断し、5月末に登録機関との契約を完了しました。
もちろん国交省認定機関への登録機関です。
今後の物件は、住宅の改修工事では小さな工事といえども、新築引渡物件と同様にこのシステムに登録してきます。
登録されると、この機関からIDとパスワードを受け取り、お客様自身で、この情報がネットで引き出せるようになります。
登録される情報は、「地盤調査結果、確認申請、工事管理報告書、完了検査申請書、完了検査済み書、開発行為などの申請、設計図、工事期間中の記事録、図面、などなど」があります。
おそらく、このシステム導入住宅は、中古住宅としても、価値が上がると思われます。
社内での準備が整い次第順次登録させていきます。
まだまだ引渡と同時の登録という、手際の良いようにはいかないと思いますが、情報の整理が終わった物件から登録していこうと考えています。
今登録すると、メーカーをのぞく住宅関係会社では、県内では最も早い登録作業となるはずです。
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