建築士カトーのヒトリゴト

必死剣 鳥刺し

『必死剣 鳥刺し』

 

 

原作: 藤沢周平  この名前を聞いただけで、観ないわけにはいかない。

必ずこころ締め付ける映画のはず。

過去の映画化された作品はどれもこれも大好きです。

2002年『たそがれ清兵衛』真田広之・宮沢りえ主演、日本アカデミー賞最優秀作品賞ほか全部門優秀賞受賞

2004年『隠し剣鬼の爪』永瀬正敏・松たかこ主演、興行収入松竹配給歴代最高記録(当時)

2005年『蝉しぐれ』市川染五郎・木村佳乃主演日本アカデミー賞最優秀作品・監督・脚本主演男優女優賞他

2006年『武士の一分』木村拓哉・壇れい主演、日本アカデミー賞12部門ノミネート

2008年『山桜』東山紀之・田中麗奈主演

 

ここまで紹介すれば観ないわけ行かない理由もご納得かと思います。

 

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原作:藤沢周平

監督:平山秀幸

出演:豊川悦司、池脇千鶴、吉川晃司、岸辺一徳、小日向文世

 

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まず、平山秀幸監督

今の時代にもこのように、日本の時代劇を美しくゆったりとした流れの中で映像化し、「これぞ日本時代劇映画」というものを作る出来る監督さんがいるのですね。カメラワークや映像の美しさのアピール(山田洋次監督はここが強い)などせずに、控えめにきれいな作品にまとめていることにすばらしいと思いました。

 

豊川悦司さん、こちらは昔からの大ファンですが、今回の役は本当のはまり役、彼こそ、この主人公兼見三左門ぴったりです。

私とまるっきり違う「物言わぬ志ある武士」、あこがれます劇中の兼見三左門とそれを演じている豊川悦司さん

 

存在感を発揮する中老津田民部役岸辺一徳さん、農民の惨状にこころ痛める正義の武士別家帯屋隼人正役を渋い表現で好演している吉川晃司さん、ともに良かったです。

 

ラスト15分の戦うシーンの悲壮さ、良かったし

「絶体絶命の時のみ使うとはこのことでしたか、必死剣鳥刺しとはここで使うのすね」、と驚きと納得ラストシーン。

 

字幕が流れてきて、思わず感動の衝撃、悲運さに、感情が目を熱くしてしまいます。

 

良い映画を観ました。

 

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