カーボーイの「ウッディ」や「バズ・ライトイヤー」などが繰り広げるおもちゃの世界を描いて世界中で大ヒットした『トイ・ストーリー』の第３弾です。

映画の世界ではなかなか年を取らないのですが、この映画ではおもちゃの持ち主の「アンディ」がそのまま年を取り１７歳で登場、大学進学で「おもちゃを片付けなさい」のお母さんの一言で、バズ達が手違いで幼稚園へ持ち込まれる、ところから始まる物語。

その、「アンディ」が優しい１７歳に育っていて、見ている人達を安心させ、自分の子供達はどうかなと考えさせられます。

「アンディ」がラストにおもちゃの一つ一つを新しい持ち主の子供に紹介していくところは、感傷的になり、優しい気持ちになります。「アンディ」のさよならは優しいさよならでした。

そして物語は「ウッディ」の友達おもいの優しさが、彼の必死の行動の原動力になっています。

観ている子供達に向かって「友達は大切だよ～」と見事に描いています。

ネット上で、この映画を見た人の作品評価が、近年記憶にないほどの高評価で驚きます。

それほど、こころ和む、優しい映画となっています。

お子さんをお持ちのお母さんお父さん、『トイ・ストーリー１、２』を見ていなくても、内容的には大丈夫です。優しい大人に育って欲しいと思うなら、必ず見せてやってください。

劇場は、子供達で一杯でした。ほぼ満席の中で、小学生以下の子供達も沢山いました。

途中で「帰ろうよ」とグズッているお子さんの声も聞こえましたが、でもほんの一部。覚悟して見ていたにもかかわらず、あまりにお行儀のいい鑑賞状況に、こちらもびっくり。

うちの子供達の一声も、「みんなお利口さんに見ていてびっくり」でした。

ただ、個人的に一言言えば、劇中前半ズーと、所ジョージさんの「バズ」の吹き替えには違和感。

「なんだこのへたくそ」誰？誰？って思ってました。

それに比べて、唐沢寿明さんの「ウッディ」の吹き替えには脱帽でした。

こころ暖まる、優しくなる良い映画をみました。

大人にも勧める１本です。

もしかして、今年年末に振り返り、お勧め映画５本に入る作品かもしれません。