『住宅版エコポイントの計算』
昨日は、建築士事務所協会でこのほど行われる「改正省エネ法・住宅版エコポイント講習会」の話をしました。
建築士事務所協会西部支部業務委員会主催の講習会で、カトーさんがその業務委員会に所属し、なお且つその委員会メンバーの中で、どういう話の流れか、カトーさんがその講習会の段取りをすることになってしまった。
ということで真剣に段取りしていることをお話ししました。
さて、今日は実務で、現在設計中の掛川市のH様邸の物件でエコポイントの仕様を検討してみました。
計算をするに当たって、エコポイントも次世代省エネルギー基準も
「建築主の判断基準」
と
「設計・施工指針」
の二つの基準からどちらかを選びます。
「建築主の判断基準」は熱損失係数、日射取得係数等の計算が必要になります。年間冷暖房負荷の計算です。
こちらをトップランナー基準と勝手に呼んでいます。
「設計・施工指針」では計算はしなくていいのですが、各部位の必要断熱仕様と厚みを決めていくことになります。躯体の断熱性能基準や開口部の断熱性能基準を策定していきます。そこで熱貫流率、熱抵抗値などを詳細に調べていきます。
今回H様邸では、勉強として両方で計算してみました。
結論的には、前者は難しそうに思えるのですが、財団法人建築環境・省エネルギー機構のHPから計算ソフトを使って計算していくことが出来ます。
そのため現在ではこちらが計算的に楽でした。なおかつお客様にとっても低コストが実現しますね。
後者は、この法律の内部まで知っておかないと謝った判断をすることになります。
こちらのH様邸では、ガラスの断熱規定、日射遮蔽規定をクリアーするために、必要以上にトイレや洗面所までLOWEガラスにする必要が出てきました。
面積の緩和規定、庇の緩和規定、トレードオフなど、簡単に使おうと思うのですが、以外にいろいろあります。
庇の緩和規定使おうかなと思えば、北面は不可だったりとかです。
土間断熱の施工ヶ所など、テキストでは理解出来ません。
開口部の熱貫流率、日射浸入率なども、テキストを読んでそのまま理解出来る人はいませんね。
さてさて、法律が難しくなるばかりの建築業界です。
これって本当に正確にみなさんやっているのですか?出来ています?
疑問です。
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