『太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男』
また良い映画を観ました。
あまり期待しないで出掛けましたが、感激しました。
生きるを感じ、生きることの大切さを感じました。
サイパンで69年前にこのような悲劇があたったことを再度思い出し、日本国守るために、日本にいる家族を守るために戦った人々がいたことを再度実感しました。
日本人であることを、過去にこのように亡くなっていった人達に対し、誠実に感謝しなければいけない気持ちにもなりました。
今回もお勧め映画です。
物語は冒頭から英語で始まり、進行していくのは敵側の将校、ルイス大尉の目線となっています。
クリントイーストウッドの『硫黄島』ほどの長く続く戦闘シーンではありませんが、邦画ではなかなかない良くできた戦闘シーンです。アメリカ人スタッフの力もあるようです。
劇中の主人公 大場大尉を竹野内豊さんが演じていますが、相変わらずの棒読みセリフが今回はそれに味を感じて良かったです。また大場大尉の誠実な雰囲気が竹野内豊さんにぴったりとしていました。
竹野内豊さんはこの映画のオファーが来るずっと前、若い頃にサイパンを訪れているようです。その時の彼はあの熱い気候の中、礼服を着て記念碑にお参りしたそうです。地元でも珍しいと話題になったとか。
どなたかのブログで読みました。
竹野内豊さんはその誠実さがかっこよかった。
スキンヘッドでべったりの入れ墨のやーさん一等兵役の唐沢寿明さん、さすがと言うほかない演技力、雰囲気力、脱帽の演技でした。
気の強い、1人でもアメリカ人を殺したいという看護婦の井上真央さんもすっかりその演技に感心しました。目に演技の力がありました。
最後海岸で流れる「椰子の実」の曲
名も知らぬ、遠き島より、流れるやしの実ひとつ、故郷の岸をはなれて・・・・・
遠くサイパンで日本を感じるいい選局です。
「あ~日本人だ私達は」と思いながら、人ごとでないまさに本当にあった、悲惨な過去の事実、重たい出来事に、涙がこぼれのでした。
この映画は、戦争映画のスペクタクルさに圧巻を感じで感動するでもなく、悲劇に泣かしむ感動をするのでもなく、哲学的に訴える映画に感心するのでもありません。
伝えたいことをしっかりもった映画で、忘れていた日本人のあるべき姿を思い出させてくれる映画でした。
私の名作映画コレクションDVDとして、必ず買おうと思っている作品です。
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