『あしたのジョー』
以前から楽しみにしていた作品です。
何が楽しみって、私の子供の頃はアニメ少年で、TVアニメは殆ど見尽くしていました。
その中でも、今でも人生の中の1ページというか、脳裏にたたき込まれた、少年期そのものを思い出すアニメが3作あります。
『巨人の星』
『タイガーマスク』
『あしたのジョー』
の3作です。
今回の作品、私から言わせてもらえば、当時の熱狂を知らない20代、30代、の若者にこの映画を寸評して欲しくない。
激しく思います。
当時の原作に出るだけ忠実に映画化され、感激しました。
『あしたのジョー』は、昭和43年1月から週刊マガジンに連載が始まり、昭和45年4月1日からTV放映がされています。
熱狂的ファンとして、毎週欠かさず見ていました。
多分一話も欠かさず。
特に力石徹 当時 誰もがあこがれたスターでした。
今語っても信じてもらえないと思いますが。
雑誌作品中で力石が死に、昭和43年3月14日、実際に葬儀がおこなわれました。喪主は寺山修司さんです。
2002年5月9日、力石の33回忌も行われました。これは記憶にも新しく、このニュースは良く覚えています。
それだけ当時、生で雑誌を読み、TVを見て過ごした同年代の方々には強烈な作品だったのです。
当時、 「あしたのためのその1、その2」は子供達の中では流行語でした。
負けたあと、ジョーが握手を求め、それに力石が答えようと手を出すものの、手の甲と甲がすれ違うようにして倒れるシーンは鮮明に脳裏に残っていて、劇中に出てくるかずっと楽しみにしていましたが、そのまま実写化されていました。嬉しかったですね。
この作品のプレビューを見ると、 「実写版は・・・」などと批判している人がいます。
当時を知らない若い方に、評価して欲しくないです。
作品に対する思い入れもないのに、あれこれ語っている方に、怒りさえ感じます。
今回、作品の出来と言うより、少しでも、一部でも思い入れに答えてくれて、当時を蘇らせてもらい感激しました。
満足でした。
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