『直下率』
皆さんは 「直下率」 という言葉をご存じでしょうか?
家のプランを考えるとき、1階の間仕切り壁と2階の間仕切り壁とはなるべく重なるように計画します。
在来軸組構法では、他の構法より2階を安易に1階の上に配置している例が多いと聞きます。
無理な伏せ図作成すると、梁がたわみ地震時に大きな事故に至ることがあります。
事故まで至らなくても、床の不陸や建具の開閉の不具合なども多く発せしてきます。
2階のお部屋の巾木の下が空いてくるなどというのはその例です。
そこで直下率チェックを行います。
直下率とは、2階の壁・柱と1階の壁・柱の位置が一致する割合を示すものです。
具体的には、 「壁の直下率」 と 「柱の直下率」 の2種類をチェックします。
「壁直下率」=1階と2階で一致する壁線の長さ/2階の壁線の長さ×100(%)
となります。
「柱の直下率」=1階と2階で位置が一致する柱の数さ/2階の柱の数×100(%)
となります。
柱の直下率は50%以上
壁の直下率は60%以上
を設計の目安にすることを薦めます。
続く
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