『相馬市』
東北新幹線福島駅で下車し、あらかじめ予約しておいたレンタカーで、東に向かい14日13時30分相馬市に入りました。
被害の大きかった相馬市原釜地区を見てきました。
相馬市では死者403名、行方不明者72名となっています(4月25日)
相馬市は福島駅から国道115号線を65kmを2時間掛けて移動しました。
最初に入った被災地でしたので、TVでみるのとは違う映像に大変驚愕な、ショッキングな気持ちで視察は開始しました。
被害の様子から、津波高さは2階軒近くすなわち6m程度と思われます。
流出してしまい、基礎のみ残る木造住宅が多く見られます。
全壊でも住宅の形を残す木造住宅
どうしてこれらの建物は残ったのか判断は難しい状況です。
しかし、明らかにRC住宅の裏で、流出を免れた木造住宅がありました。
ホールダウン金物から柱が引きちぎられた住宅を見つけました。
新しい住宅が比較的残りやすいことは見て取れましたが、この写真を見る限りまともに津波を受けた住宅は新しくても流されてしまっているようです。
開口部から水が入り中が大破するも外観は残るコンクリート住宅が見受けられました。
鉄骨住宅は破損しても、流されずに留まっていました。
S造建物は、主柱しかもコラム関係の柱は無事に残っているようです。
しかしH関係柱には一部破損が見られる建物があります。
間柱関係は全く役に立っていません。大きな変形を起こしています。
相馬市で感じたことは、津波の高さは比較的数Mだろうと思われますが、
まともに津波を受けると木造住宅は流出していまう。
鉄骨系住宅は被害が出てもそこに留まっている。
RC住宅は外壁に被害はなさそう、窓の対策をすれば津波には高価が大きそう。
まともに津波を受けると、ここではホールダウン金物は役に立っていない。
以上が感じられました。
ここで、知っておかなければいけないことは、 「流出」 と、 「留まる」 とでは大きな違いがあることです。
「流出」してしまうと、財産であったり、思い出あったりが全て流され無くなってしまいます。
しかし、 「留まっている家」 には、家具も残っており、通帳や印鑑、アルバムなども手に入る可能性が大きくなることです。場合によっては遺品となる品々も手に入ることだろう思います。
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