『ツナグ』
再開後最初にご紹介する映画は「ツナグ」です。
公開は10月6日でもう少し日が経っています。私が見たのもすでに2週間経っています。その間「ボーン・レガシー」、 「エクスペンダクルズ2」も観ましたが、今紹介する映画はやっぱりこの映画でしょう。
監督:平川雄一郎
「そのときは彼によろしく」原作市川拓司2007年
「陰日向に咲く」原作劇団ひとり2008年
「ROOKIES卒業」2009年
の監督です。単純なストーにして泣かせる映画をつくれる監督さんです。ピュアな人柄が感じる人です。
出演:松坂桃李(まつざかとうり)、樹木希林、佐藤降太、桐谷美玲、橋本愛
松阪桃李くんはご存じ朝ドラ「梅ちゃん先生」で一気におなじみになりました。嫌みのないイメージがさわやかなキャラを作っていて、今後売れ筋の若手俳優です。家内と夫婦でファンです。
樹木希林さんは、毎回の演技で素晴らしいです。この人の話は素晴らし過ぎて多くを語りません。
桐谷美玲さんは以前から独特の雰囲気を漂わせている女優さんと感じていました。気になる女優さんの上位の人です。この映画の中での彼女はとにかく綺麗でした。声も変わった声でくすぐります。
橋本愛さんは、少し心のヒネタところのある高校生を演じていますが、その自分に後悔して号泣する演技はまさに渾身の演技でした。この子も今後のヒット女優さんに間違いないですね。
作品は:
32回吉川英治文学新人賞に輝く、辻村深月の小説を実写化した映画です。
ファンタジーを実写化することにたけている平川雄一郎監督ならではの作品となっています。
そしてこの映画は心が温まる穏やかな映画を望む人に是非見てほしい作品です。
「黄泉がえり」を思い出させる映画ですね。しかしこちらのほうが少し地味ですが、設定に無理を感じません。
実は人は誰でも一度だけ死んだ人に会うことができる。それを可能にしてくれる能力を持った家系に生まれた人物が樹木希林さん演じる渋谷アイコであり、その孫の渋谷歩美(松坂桃李)という設定。
死んだ母親(八千草薫)に会う息子(遠藤憲一)、死んだ恋人(桐谷美玲)にあう男性(佐藤降太)、自分のせいで交通事故にあって死んだと思っている親友(大野いと)に会う女子高校生(橋本愛)、それぞれの心の葛藤が涙を誘う内容となっています。そしてそれぞれの葛藤を目の当たりにして苦しむ渋谷歩美。
この映画を観て批判的に(演技が悪いとか、セリフがよくないとか)感じるほうが先に来る人は問題ですよ。映画には多かれ少なかれいつも残念な部分はあります。しかしそれを差し引いていい映画は感動するものです。多くは少しの感動が大きな残念を差し引いて余るものです。
今回の映画は感動して「いい映画だな」と先に感じない人は、心のピュアさがちょっと・・・・です。
今年の観た作品43本の中では明らかに「カトーさんベスト5本の映画」に入る好きな映画です。
今からでも遅くありません、行ってみましょう。
出来れば夜遅い回を一人でどうぞ
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