建築士カトーのヒトリゴト

住宅金融支援機構研修

『フラット35仕様書セミナー』

 

 

今週は研修続きです。

本日は静岡市グランシップまで出かけ、住宅金融支援機構が開催した「フラット35仕様書セミナー」を受講してきました。

 

今日の研修は、最近の省エネ事情の基礎知識を得るために大変有意義な研修でした。

 

まず、

①-平成24年12月4日 「認定低炭素住宅に係る基準」が公布・施行されました。

②-平成25年1月31日 「改正省エネ基準」が公布されました。

 

この二項目を理解している人は現在は官庁関係者だけではないでしょうか?

 

改正後の省エネ基準の概要は?

 

実は家庭の中で消費されるエネルギーは、石油・石炭・天然ガスなどのエネルギー資源(一次エネルギーと言います)の消費量に換算すると、

照明・家電その他が41.5%

給湯関係が36.7%

暖房が20.0%

冷房が1.8%

の比率になっています。

「家の断熱ばかり力を入れてもエネルギー消費の低減にはなっていない」ということです。

 

 

故に

暖冷房だけでなく、給湯、照明などの設備も含めて「一次エネルギー消費量」を指標とする基準に見直す

さらに

外皮の熱性能基準も規定しています。

 

低炭素住宅の認定技術基準は?

 

簡単に説明すると、改正省エネ法の省エネ基準の一次エネルギー消費量の90%を低炭素基準とする、というさらに10%仕様を厳しくするものです。

暖冷房エネルギー消費量や換気エネルギー消費量、照明、給湯、家電等、太陽光発電などのエネルギー消費量を細かく計算して積み上げる、大変作業らしいです。

支援機構の担当者が仮に行ってみたところ、簡単なプランの住宅でこの計算だけで半日かかったそうです。

普通の家で慣れていない建築士が計算を行った場合、1日でできるかどうかの計算量だそうです。

 

とにかく大変そうだと思いました。

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