『永遠の0』
今年53本目で今年一番の作品に出会いました。
原作に感動した人は多いことでしょう。私も今年読んだ本で一番の作品でした。ですから予告編を観るときから大きな期待をして封切を待っていました。しかし、しかしその期待を何倍も裏切って最高の作品となっていました。
今年53本目でこの暮れに来て、最後の最後に今年一番の作品に出会いました。邦画洋画含めて今年一番でした。
今年一番好きな映画は、今年一番泣かしてくれました。
原作を読んでいたので冒頭1分から涙が滲んでしまいました。
とても原作を愛した監督が脚本も自ら手掛け、脚本に忠実にしかも本では表せない部分を適切に表現し素晴らしい作品仕上げています。
原作がある映画は最後が分かっていて良い悪いが出ます。しかし今回とにかく最後が分かっている人は最後が分かるだけに特に前半から泣けてしまいます。
最後、宮部久蔵が操縦するゼロ戦が三浦春馬演じる孫の佐伯健太郎の上を通り過ぎていくシーン、宮部が孫に操縦席から軽く敬礼して過ぎていき、健太郎は歩道橋の上で泣き崩れます。
もう涙が止まらなく、鳴き声が出そうで出そうで歯を食いしばり我慢するするくらいでした。
途中(原作でもありましたが)、特攻とテロは同じという友人と違うと言って言い争う健太郎。
大事な場面です。
多くの日本人を特攻で亡くした私たち、過去を知らない若者にこのシーンはとても大事でした。
そしてさらに評価したいのは演者の豪華さ、とうまさ。
豪華ベテラン役者さん達の演技と若手ゼロ戦パイロットたちの演技の良かったことです。
山本學、平幹二朗、橋爪功 、そして今年5月11日に亡くなられた夏八木勲、健太郎の祖父として一番大切な役を見事に演じています。ご冥福をお祈りします。
えっ?岡田君?
もちろん岡田准一は最高でした。彼は本当に才能のある俳優さんです。あたし的には渡辺謙さんや市川海老蔵さんなどと同列で評価できる目で演技でる俳優さんです。
多くの役者さんでは一度袋井の楽土舎で田中泯 さんのひとり踊りを目の前で観たことがありますが、その時の迫力も凄かったが、とにかく彼の演技には迫力がありました。それを引き出す演出も監督さん、よかった。
そして若者では、田中泯さん演じるやくざ者の若いころのパイロットを演じた新井浩文の演技は良かった。
「宮部っー」と泣きながら操縦席でどなるシーンなど泣かない人は人でない。と感じさせる素晴らしいもの。
そしてこの映画必ず触れなくてはいけないのは、VFXの素晴らしさ。
アメリカ機がゼロ戦を追って銃弾を浴びせるとき、やっきょがばらばら戦闘機からこぼれるとこまで細かく映像化できています。
原作を読んだ「時絶対この作品の映画化は日本では無理」と友達に言い放ったことを謝ります。
戦艦宮城などとてもリアルですばらしい。
私たちの頃も時代と言えばゼロ戦は大変なヒーロー戦闘機です。大好きで今でもプラモデルで作った作品が家には飾ってあるくらい。
そのゼロ戦が戦うシーンも本当に「これが日本映画か?」と思うほど。
私の知るかがり過去これまでCGを本物そっくりに映像化し、VFXを巧みに使った日本映画は知りません。
その感動もひとしおです。
是非原作を読んでから劇場へ足を運んで下さい。
カトウさん的に今年53本中一番の作品です。
こんにちは!
先日、この作品の舞台挨拶の時に三浦春馬が「今まで出演した中で1番見てほしい作品です。」
とTVの前で伝えていました。
この言葉とおりの作品なんですね。
見たい!